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読んだり、書いたり、編んだり 

久田恵『欲望する女たち』文藝春秋

久田恵『欲望する女たち』文藝春秋、1998年



▽そう、その日は、慶応幼稚舎の合格発表の日でした。見れば受験日には、紺のスーツ一色だった「お受験ママ」たちのお洋服が、もうおかまいなしに派手になっていました。
 ピンクのショールや真っ赤なマニュキアなんていうのもあって、あらあ、雰囲気は一変したわ、と思うまもなくでありました。(102ページ)



→ マニキュア



※マニキュアと耳にするような気がしつつ、字でみると「マニキュア?マニュキア?どっちや?」と思う。辞書を引いてみると「manicure」と書くそうなので、どちらかといえば「マニキュア」かと思われる。

船橋邦子『知っていますか?ジェンダーと人権 一問一答』解放出版社

船橋邦子『知っていますか?ジェンダーと人権 一問一答』解放出版社、2003年



▽与謝野晶子と母性
 一九二〇年代、与謝野晶子は、「母性偏重を拝す」という社会評論のなかで、母性、母性と強調し、男女の身体の違いを大きくとらえることが、基本的人権である女性の働く権利の行使を困難にしていることを見ぬき、「むしろ父性を尊重せよ」という評論を書いた。…(50ページ)



→ 「母性偏重を排す」 (のはず)



岩波文庫に『与謝野晶子評論集』があるはずだが、いま手元にない。青空文庫でみつけたテキストも「排す」であった。「拝す」と「排す」では意味が逆になるし。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000885/files/3321_6547.html



※その後、図書館で『与謝野晶子評論集』(岩波文庫)を見てみたところ、こちらも「排す」であった。意味からしても、やはり「排す」であろう。

広瀬光治『羊からの贈りもの』モデラート

広瀬光治『羊からの贈りもの』モデラート、2002年



▽…同じ答えを言うことに少なからず辟易したものです。(9ページ)



この「辟易」に、ルビが振ってあるのだが、それが「へきへき」。



→やはりこれは「へきえき」だろう。



口絵のあとの最初のページ、しかも小学校の教科書を思わせる巨大な活字が使われている「まえがき」で、「へきへき」… 

隆慶一郎『影武者徳川家康(下巻)』新潮社

隆慶一郎『影武者徳川家康(下巻)』新潮社



 おふうは呆れたように風斎を見た。だが風斎の急に齢をとったような悄然たる姿を見ているうちに顔色が変っていった。唐突に立つととび出していった。
 おうふが戻って来たのは一刻の後だった。いきなり風斎の膝にとりすがると、幼子のように泣いた。
(下巻327ページ13行目)



 →おふう

中島らも『ロバに耳打ち』双葉社

中島らも『ロバに耳打ち』双葉社、2003年



▽そして自分たちは吉野屋へ行って、大盛りをかっ喰らう。
(121ページ)



→吉野家



▽この犯し方がバイオレンスとスカトロで、シーンはカレーうどん男が部屋の床に洋上シートを敷きつめるところから始まる。
(154ページ)



→養生シート ?

中島らも『舌先の格闘技(新版)』アニマ2001

中島らも『舌先の格闘技(新版)』アニマ2001、1992年



▽「あのねえ、どうしてジャイアント馬場が、『ペリカンクラブ』なんて、ニューウェイブのミニコミ誌を読むんですか」
 「しかし、新弟子の中にパンクとか好きな奴が案外いて、あの記事めっけてご忠進に及んだら…」
(7ページ)



→ご注進



▽今までは、自分が笑いたいのが半分でギャグを書いてたのが、そういう必要がなくなってしまう。笑いの方は二千円出していとうせいこうを見せてもらって、自分はゆっくり「亀の生態」という本でも書こうかな、という気になってくる。
 そういう意味で、いとうせいこうは危険ヤツなのだ。
(155ページ)



→危険【な】ヤツ ?



▽…その絶版の本を、電通の人が神田の古本屋で見つけたって持ってきたの。
 「これが、ちょっと訳ありですごいんですよ」
 ってんで開けてみたら、小林信彦さんのサインがあって、
 「握美清さまへ」
 って書いてある。中味も握美さんのことをいっぱい書いてある本なんだけどね。それを小林さんが初版であげたのを、握美さんが古本屋へ売っちゃったっていう。(笑)
(200ページ)



→渥美清



※すごいってんで、「渥美」が「握美」になってんのがすごいのかと思ったら、違うとこやった。



中島らも『頭の中がカユいんだ』大阪書籍

中島らも『頭の中がカユいんだ』大阪書籍、1986年



▽…交衆電話を逆さにして振っていると、ジャラジャラ金が出てくる。…
(58ページ)



→公衆電話



脱字と思われる箇所がいろいろ。たとえば



▽僕はさすがに身の危険を感じようになった。
(110ページ)



→感じ【る】ようになった ?

奥薗壽子『3時間睡眠で、なんでもできる!』

奥薗壽子『3時間睡眠で、なんでもできる!』サンマーク出版、2003年



▽こうして大学に入ったものの、もとより語学よりも料理が好きだったこともあり、ご多分に漏れず、大学時代の四年間は、勉強などしないまま、あっという間に過ぎ去っていきました。(56ページ、1-2行目)



→ご多【聞】に漏(洩)れず ?

島本理生『リトル・バイ・リトル』講談社

島本理生『リトル・バイ・リトル』講談社、2003年



▽MDのコンポとウォークマンを買いに行くので付き合ってほしいと言う周と一緒に、次の日曜日に秋葉原の電気街に出かけた。一人で選んだほうが早いだろうとも内心思ったが遊園地や映画よりも二人で並んで歩いている時間が長く、いろんな電気屋を次々と渡り歩いていると、一ヶ月前も一年前もずっと彼とこうして休日を過ごしていたような気がした。(49ページ、7-11行目)



 電気屋?



→電器屋?

武田徹『戦争報道』ちくま新書

武田徹『戦争報道』ちくま新書、2003年



▽…棘をもって相手を刺す言葉を使う権利を一方的に獲得してしまい、相手側に使わせなくする。しかも、それをいかなる強制力も用いず、真綿を締めるごとく、いつのまにか着実に成し遂げてゆく。(163ページ、9-12行目)
 真綿を締めるごとく?
→真綿【で首】を【絞】める



※真綿(まわた)
糸にできない屑繭(くずまゆ)を引き伸ばし乾燥した綿。軽くて強く、暖かい。引き綿・布団綿としたり、紬糸(つむぎいと)の原料とする。絹綿。
――で首を絞める
一挙に核心をつくのではなく、時間をかけてじわじわと責めるたとえ。
三省堂提供「大辞林 第二版」



▽…『ハート・オブ・ダークネス』の中でキルゴアを演じていたロバート・ディバルがそうコメントいるし、フレンチは前掲書でそのモデルがジョン・ストックトン大佐だとしている。(138ページ15-16行目~139ページ1行目)
→コメント【して】いるし、 ?



▽しかしネットを経由して世界中の情報が検索可能になった今や、ひとつの見方を完全に覆す見方が同時に視野に入ってくることも頻繁となり、その真偽の判定は受け手には荷が重い。(189ページ、12-14行目)



 今や?
→世界中の情報が検索可能になった今 ?



※今や(いまや)
(副)
(1)今こそ。まさに今。
「―決起すべき時」
(2)今にも。あわや。
「波頭の―崩れんとする一瞬」
(3)今では。
「―天下の横綱だ」
三省堂提供「大辞林 第二版」



▽…最終節となる次節では、今までとは少し毛色を変えて現在進行中のひとつの試みをケーススタディし、現状分析から未来に向けた可能性の一端を示してみたい。(190ページ、7-9行目)



 毛色?
→武田はここまでの章節で、ベトナム戦争時、および湾岸戦争時の報道を扱っている。“毛色を変えて”というのは、おそらく、“過去の”できごとを分析・検証するのではなく、“現在進行中の”事柄を扱うことを指しているのだろう。それは“毛色を変えて”という表現になるのだろうか?



※毛色(けいろ)
(1)獣類の毛の色。羽毛の色。また、頭髪の色。
(2)物事の種類。性質。
「―の一風変わった人間」
三省堂提供「大辞林 第二版」

 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第67回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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