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読んだり、書いたり、編んだり 

沖で待つ(絲山秋子)

絲山秋子の本は読んだことないよなーと思っていたら、読んでいた。

袋小路の男袋小路の男
(2004/10/28)
絲山 秋子

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いつ読んだっけなとメモを探していたら、私は去年の4月にこの本を読んだあとにこんなことを書いていた。
3編はいった小説本。
表題作の「袋小路の男」と「小田切孝の言い分」は、セットでしょう。
セットで、話者と視点を変えた小説2編かと思ったら、読んでいると、なんだかそうでもなかったりして、不思議な構成。

片思い小説?
だめんず小説?

純愛小説だという紹介もあるようだが、指一本ふれてない、やってない、だから純愛だってのは、なんか違うんじゃねーか。

おもしろかった。

もう1編の「アーリオ オーリオ」は、毎日パスタばかり食ってるおじさんと、姪っ子の、文通小説(と、勝手に命名)。


で、『沖で待つ』。

沖で待つ沖で待つ
(2006/02/23)
絲山 秋子

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どっかで「会社の同期の、男と女の友情の話」てな紹介を読んで、へー、どんなことが書いてあるんやろと思って、読んでみた。

1966年うまれの絲山秋子は、おそらくバブルがはじける前に会社に入り、たぶん総合職として十年余り勤めたのだろうと思う。会社に入ったのは、勤労婦人福祉法が、男女雇用機会均等法に衣更えしてから数年の頃だろう。

併録の「勤労感謝の日」には、こんな場面がある。

▼…バブル入社と言っても女の子は枠が少なかったから内定を取るのに苦労した。楽勝は男の子だけだった。もちろん今の学生はもっとキツい。仕事がない。我々の世代には苦労を語る資格は与えられていない。
 入社して配属部署が決まって上司に挨拶に行くと、最初に「女性らしさを生かして仕事をしてください」と言われた。それでやっと気がついた。私は自分が犬だと思っていない犬だった。野良で育ったのに愛玩犬だったのだ。今思うと、上司は女性総合職なんてどうやって使ったらいいのか判らなくて気が重かったんだろう。(p.32)

「沖で待つ」は、芥川賞をとったのだそうだ。奥付をみて初めて気づいた。
男と女のあいだと言わずとも、同期とは、こんな距離のつきあいがあるだろうと思えた。

よーく思い出してみると、『逃亡くそたわけ』も読んでいた。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第67回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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