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読んだり、書いたり、編んだり 

ハートビート(シャロン・クリーチ)

どこかでこのリンゴの表紙の本のことをおしえてもらって、図書館で借りてきた。

ハートビートハートビート
(2009/03)
シャロン・クリーチ

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走ることと絵を描くことが好きなアニー、12歳。
散文詩のかたちで書かれた物語。
ぱらっと見たとき、改行の多い詩のこととて、下半分が白いので(すかすか?)と思ってしまったが、これが、読んでみると、リズムよく、きもちよく、12歳のアニーのことをよく書いていて、じつによかった。
そうか、タイトルの「ハートビート」って、そういうことか!と読み終わって気づく。

お母さんのおなかの中で育っていく赤ん坊。おじいちゃんはだんだん忘れることが増えていく。幼なじみのマックスは、アニーと一緒にはだしで走っていたけれど、シューズをはいて競技会で勝つのだと言うようになる。

陸上部に入らないかと誘われるたび、入りたくないとこたえるアニー。

▼練習風景を見たことがあるけれど
 ちっとも気をひかれなかった
 そういってあげたかった

 みんながおなじウォーミングアップをして
 おなじ短距離走をして
 おなじ整理体操をして

 だれも全力を出しきっていない
 だれもはだしで走っていない
 だれも笑っていない

 だれも頭をからっぽにできない

 そしてだれかが勝たねばならず
 だれかが負けねばならない

 そして勝者はつねにほこらしげな顔
 敗者はつねにわびしげな顔

 わたしには理解できない
 なぜみんな
 走ることのすばらしさを
 わざわざ台無しにするのだろう?

 (pp.102-104)

ちょうど見開きページの左側が、ぱらぱらマンガのようになっていて、アニーがタッタッ、タッタッ と走っていく。一緒に走っているのは、マックスか。

そして、表紙のりんごは、「ひとつのりんごを100枚描く」という学校での課題。ひとつのりんごを100枚描く?とアニーも最初は思うのだが、描くうちに、ひとつのりんごを色んな風に描けることに、ひとつのりんごを色んな面から見るということに、気づく。

読み終わると、りんごを描いてみたくなり、子どもの頃のようにはだしで走ってみたくなる。小学生の頃、私はかなり長いあいだ、はだしで走りつづけていたのだ。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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