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読んだり、書いたり、編んだり 

光(三浦しをん)

図書館で借りた本をときどき‘横流し’して貸してくれる同僚さんから、1週間で読めるなら…と打診があったので、ホイホイと借りてくる。

光
(2008/11/26)
三浦 しをん

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なにかの書評だったか、本屋でちらりと帯を見たのだったか、キツそうな話らしい…というのはわかっていた。三浦しをんといえば、お笑いエッセイも多いが、たしか、どこかの島でなにかが起こる、くらーい小説が他にもあったよなあと記憶をさぐる。

マジでキツい小説でした。
三浦しをん自身が、「作家の読書術」のインタビューで、「これは大変暗い、嫌な話です。嫌な話を、ずーっと雑誌の連載で書いていると、私まで人相悪くなっちゃう」と言っているような小説である。

暴力に対しては、暴力でむかうしかないのか?
三浦しをんは、この小説の登場人物のひとり・信之の内言をこう書く。

▼罪の有無や言動の善悪に関係なく、暴力は必ず振りかかる。それに対抗する手段は、暴力しかない。道徳、法律、宗教、そんなものに救われるのを待つのはただの馬鹿だ。本当の意味でねじふせられ、痛めつけられた経験がないか、よっぽど鈍感か、常識に飼い馴らされ諦めたか、どれかだ。
 暴力に暴力で返したことがある信之には、よくわかる。暴力で傷つけられたものは、暴力によってしか恢復しない。周囲の愛と励ましによって立ち直る? そんなのは無理だ。…(中略)…
 この世のどこにも安息の地はない。暴力によって損なわれるとは、そういうことだ。(pp.217-218)


・・・ここを書き写しながら思ったけど、「振りかかる」って、「降りかかる」ではないのだろうか。

いや、マジでキツかった。でも読んでしまった。
上のインタビューで、三浦しをんが紹介している新作、『神去なあなあ日常』という林業小説と『月と星のめぐる下』という会社で働く女性のドタバタコメディというのを、次は読みたいなー(まだこれは出てないらしい)。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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