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読んだり、書いたり、編んだり 

四百字十一枚


四百字十一枚
坪内祐三
\2,730
みすず書房
2007年

坪内祐三が朝日の『論座』で連載していた「雑読系」がまとめられたもの。なぜに朝日の連載がみすずで出るのか?という事情は、あとがきにこうある。

▽私の書評は本屋の世界と連動していて、これらの書店[※]があったからこそ、この地味な書評連載が成立していた。
 従来の本屋世界の崩壊は「本」という作品にも影響を与える。
 朝日新聞社の発行する雑誌に連載しながら、書評集のような売れない本は出せないという同社の方針によって『雑読系』が晶文社から刊行されたのは二〇〇三年二月のことだ。
 その五年足らずの間に出版の世界も変った。
 晶文社も殆ど別の会社になってしまった。
 晶文社と並んで私が学生時代から好きだった出版社にみすず書房がある。
 出版の世界が大きく変って行った五年なのに、私はこの本の中で、「みすず書房の新刊は、いつも、その八割以上が、私が読みたいと思う本だ」、と書いている。(pp.350-351)

※三軒茶屋の甲文堂書店、渋谷の旭屋書店、神保町の書肆アクセスを指している


書評集だけあって、読んでいると、これをこんど読んでみたいと思う本がいろいろとある。
例えば、

 萩原延壽『自由の精神』みすず書房 *
 佐々木守『戦後ヒーローの肖像』岩波書店
 田村義也『のの字ものがたり』朝日新聞社 *
 以倉紘平『夜学生』編集工房ノア *
 堀切直人『本との出会い、人との遭遇』右文書院
 小林信彦『袋小路の休日』中央公論社 *
 吉田豪『人間コク宝』コアマガジン
 高橋英夫『忘却の女神』弥生書房
 青木正美『古書肆・弘文莊訪問記』日本古書通信社
 岡崎武志『気まぐれ古書店紀行』工作舎 *

(*は近所の図書館に所蔵のあるもの)

 ところで、この本いったいどういう作り方をしたのか、奇天烈な誤字がある。もしかして『論座』の記事をスキャナーで読みこみ、それを版下としたのか?読んでいて気づいたところだけで、6箇所。

一番すごいのは

 大酒健三郎 ← 大江健三郎

だろうか。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第66回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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