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読んだり、書いたり、編んだり 

乙女なげやり


乙女なげやり
三浦しをん
\1,470
太田出版
2004年

二ノ宮知子が表紙を描いたこの本は、数年前に読んだけど、三浦しをんの小説をせっせと読んだところで、久しぶりにエッセイを読みたくなって借りてきた。

よしながふみの『愛すべき娘たち』についても、この本でコメントがあった。

▽さまざまな女性たちの姿を描いた、連作漫画集。きんじょのKと語ったことがあるのだが、よしながふみのなにがすばらしいって、フェミ的にばっちりOKなところに加え、出てくる女性のしゃべりかたがすごくリアルな点だ。この漫画では女の子同士の会話がいっぱいあって、そのどれもが、「そうそう、女の子だけのときって、いつもこんな完治でしゃべってるよ!」と、ガクガク納得しちゃうものばかりだった。…(p.145)

自分の書いた小説とエッセイで「エッセイと小説とで、たまに全然人格が違いますね」と聞かれることについては、こんな風に書いてあった。

▽流浪する人物の物語、という系譜がある。たとえば、『ポーの一族』のエドガーとアランとか、『たのしいムーミン一家』のスナフキンとか。
 彼らの孤高の精神と、そこはかとなく漂う哀愁にはとても憧れたものだが、私は自分が流浪には向いていないことに、早くから気づいていた。…[中略]
 …あてどなくさまようスナフキンと、ひたすら一つの場所に居続けたいと願う私は、悲しいかな、お互いの存在を知らぬままに暮らしていくしかない、ということを言いたかったのだ。
 私は、身のまわりに起きた楽しいことやおかしなことを、エッセイとして書きとめる。どこかをさすらうスナフキンのことは、小説として表現する。スナフキンは、暗闇に浮かぶたくさんの窓の明かりを見て、そこに暮らすひとについて想像することがあるかしら。明かりの下で、スナフキンの旅路について思いを馳せている者がいると、想像することがあるかしら。などと考えながら。(pp.234-235)


それにしても、妄想炸裂なエッセイだ。笑ってしまうぜ。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第67回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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