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読んだり、書いたり、編んだり 

本バスめぐりん。(大崎梢)

本バスめぐりん。
大崎梢『本バスめぐりん。』東京創元社

▼「いっぱい借りて、いっぱい買って、いっぱい読む、これですよ。私も買ってますから。本屋さん大好きですし」(p.122、「ランチタイム・フェイバリット」)

移動図書館めぐりん号で本を借りるようになり、小説を読むようになった野庭さん。「時間ができたときに町の書店に入り、棚や平台を眺めるのが楽しみになった」と言う野庭さんに、司書のウメちゃんはすかさず本を買うようにすすめる。

そのココロは、「気に入った本を買って手元に置いたり、贔屓する作家の新刊をいち早く購入することで、誰でも出版界に貢献できる。誰かが支えなくては、新しい本は作れなくなる。図書館の棚も痩せ細ってしまう」(p.121)からだ。
私の読書は、主に「図書館で借りること」と「本屋で買うこと」で支えられている(それ以外に、人からまわってきたり、もらったりが時々)。図書館が近くになかった頃には買いまくっていたこともあるが、本の置き場に困り、片づけられず、「たしか買って持ってたはずの本」が探し出せなくなったりして、図書館にシフト気味。

とはいえ、買わないようにしていても、本を結構買っている。確定申告のときに本の領収書をひっくりかえしていて思う。この頃は、読んだ本を人にまわしてしまうようにして(それが滞り気味ではあるが)、また時々買っている。

ジャンルや造りや値段などによって本といっても様々なのだろうが、著者(作者)が、たとえば自身のブログなどで「図書館で借りて読みましたと言われるとガッカリ」とか「買えよ!」とか表明しているのを見ることがある。

もちろん、本そして本をつくっていく環境に対してできる一つの貢献は「買い支える」ことなのは分かる。でも「図書館で借りて読んだ」ことにガッカリするのは、ちょっと待ってほしいと思う。

私の場合は、図書館で借りて読み、また借りて読み、そしてやはり本を買うこともあるし、図書館で借りて読んで、よかったので「これが!」と人に勧めることもあるし、自分で買って読んだあと、図書館にないのに気づくと「これは図書館にあってほしい(他の人にも読む機会があってほしい)」と図書館へリクエストすることもあるし、図書館へリクエストして入るのを待っていたが、待ちきれずに買って読むこともある。

「本を読むこと」「本を買うこと」「本を借りること」はぐるぐるとつながっていると思うから、ウメちゃんの「いっぱい借りて、いっぱい買って、いっぱい読む」は、うれしかった。

大崎梢の小説は、本屋モノ、書店営業モノ、出版社モノなど本にまつわる話がかなりある。そっちもまた読みたいなあと思い出す。

(2018/5/24了→6/6再読)

本バスめぐりん。
大崎梢『本バスめぐりん。』東京創元社

過去ログ
『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』
大崎梢『クローバー・レイン』
大崎梢『プリティが多すぎる』
大崎梢『背表紙は歌う』
大崎梢『平台がおまちかね』
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在89号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第54回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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