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BUTTER(柚木麻子)

BUTTER
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▼どんなに美しくなっても、仕事で地位を手に入れても、仮にこれから結婚をし子供を産み育てても、この社会は女性にそうたやすく、合格点を与えたりはしない。こうしている今も基準は上がり続け、評価はどんどん尖鋭化する。この不毛なジャッジメントから自由になるためには、どんなに怖くて不安でも、誰かから笑われるのではないかと何度も後ろを振り返ってしまっても、自分で自分を認めるしかないのだ。(p.425)
単行本で450ページ余りの小説は、読もうと思えば一晩で読めるが、日々の疲労感が強く、数日かけて読んだ。冒頭の数十ページを読んだときには、バターがおいしそうでおいしそうでたまらなかった。仕事帰りの電車で、立って本を読んでいたら、前の席に座っている人がエシレの紙袋を持っていた。(あの中にはバターが…?)と思いながら、バターがこってりと出てくる文章を読んでいた。

『蜜蜂と遠雷』を読んで、文章で音楽を描けることにおどろいたように、食べるもの、口から入れて自分の身になるものを描いていく表現力にまず惹かれた。

読んでいくうちに、多かれ少なかれ「ジャッジされること」にさらされている女の位置を思い、自分はどうかと振り返り、登場人物の言動にどこかで自分を重ねるところがあった。そういうものに、時にはがんじがらめになってしまう。どうにもこうにも動けない気がしてしまう。そんな経験をしている女がほとんどではないかと思う。

そんな縛りから自由になるすべは、自分自身のうちにあるのか。風穴を開けるてだては、自分でつかみ取れるのか。

参考文献の1番にあがっている『毒婦。』は、5年前に読んでいた。

柚木麻子『BUTTER』新潮社

(9/27了)
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在89号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第53回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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