読んだり、書いたり、編んだり 

5月に読みおわった本

5月に、てっぺんから最後まで読んだ本のリスト。今月は「本を読む時間」に救われた。遠い通勤がいつも以上につらかったが、長時間の電車通勤のおかげで「本を読む時間」があって、それで「日常」にしがみついていた気がする。

くたびれすぎて、読めずに返してしまった本もあるが、本があってよかったとつくづく思った。
連休明けの月曜、帰りには本屋へ寄って、あの本を買おうか…と思っていた。夕方、職場に電話がかかってきて、父が救急搬送されるという。そのまま入院になった。容態が落ち着くまでの数日は気をもんだが、入院から10日ほどで急性期は脱して、地域包括ケア病棟へ移る。ここで在宅復帰の準備をするというが、すでに入院から3週間あまり、半分は寝ていて、移動は車椅子になっている80代が、はたして元の一人暮らしに戻れるのか?

4月に持ちかけたときには「気が進まない」と言われた介護保険も、入院後すぐに申請して認定調査を受けた。しかし、それでも父は「サービスを受けるのは抵抗がある」などと言っている。父の"一人で暮らすことができている"という認識を、もっと早い段階で破っておけばよかったのか…とも思う。

「助けてもらわないことを誇りに思うのはなんでか」
「助けが必要なことを認められないのはなんでか」

これは世代的なものなのか。「できる」ことばかりが認められ、「できない」ことが疎まれる世の中だから、なおさらなのか。個人的な性質もあるのか――母が病気になり、「できない」ことが増えていったときの父の態度をうっすら思い出すと、「助けてもらわないことを誇りに思う」性質は根深いものだといえる。

病院はウチからは不便なところにあり、2回乗り換えて1時間余りかかる。病院と父宅との間も輪をかけて交通の便がわるく、病院行きと父宅でのモノ探しとで、へとへと。妹と手分けして病院へ行き、洗濯物や荷物運びは同居人にバイクで走ってもらい、当面続くであろう入院中は、なんとかこれでしのげるか…と思う。

まだ退院の見通しは立たないが、問題はむしろ退院後なのだろう。父は「助けて」と言えるようになるのか。

父が入院したのは私の誕生日だった。その日に本屋へ寄って買おうと思っていた本を、月末になってやっと買えた。十数年前に同居人が入院したときもタイヘンではあったが、一緒に住んでいない高齢の父の入院はまた全然違う大変さだ。これで自分までが共倒れにならぬよう、借りられる手は借りて、助けてもらえるものはどんどん頼もうと思う。

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○木内昇『櫛挽道守』集英社文庫
○東京R不動産『団地のはなし 彼女と団地の8つの物語』青幻舎
○松本健一『評伝 斎藤隆夫―孤高のパトリオット』岩波現代文庫
○生井久美子『ルポ 希望の人びと―ここまできた認知症の当事者発信』朝日選書
○甘糟りり子『エストロゲン』小学館文庫
○斎藤隆夫『回顧七十年』中公文庫 …巻末に附録として「粛軍演説」「反軍演説」の全文が収録されている
○荒井裕樹『差別されてる自覚はあるか―横田弘と青い芝の会「行動綱領」』現代書館
○長新太『これが好きなのよ 長新太マンガ集』亜紀書房
○三好春樹『介護のススメ! 希望と創造の老人ケア入門』ちくまプリマー新書
○柴田道子『谷間の底から』岩波少年文庫 …何年ぶりかに読む
○浅田次郎『天切り松 闇がたり 5 ライムライト』集英社文庫 …チャップリンのことを読んだので、このタイトルを読んでみる
○金井真紀・文と絵『はたらく動物と』ころから …トークイベントのあともう一度
○梅佳代『ナスカイ』亜紀書房
○大崎梢『忘れ物が届きます』光文社文庫
○大野裕之『チャップリン―作品とその生涯』中公文庫
○斉藤倫/牡丹靖佳・画『どろぼうのどろぼん』福音館
○森絵都『異国のおじさんを伴う』文春文庫
○森まゆみ『暗い時代の人々』亜紀書房
○宋美玄、姜昌勲、NATROM、森戸やすみ、堀成美、Dr.Koala、猪熊弘子、成田崇信、畝山智香子、松本俊彦、内田良、原田実、菊池誠『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』メタモル出版
○森絵都『みかづき』集英社
○架神恭介『仁義なきキリスト教史』ちくま文庫
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第39回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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