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あなたにもできる!本当に困った人のための生活保護申請マニュアル 「生活保護」の申請の仕方から受給までのすべてがわかる


あなたにもできる!本当に困った人のための生活保護申請マニュアル
 「生活保護」の申請の仕方から受給までのすべてがわかる
湯浅誠
\1,260
同文舘出版
2005年

湯浅さんの本をもう一つ借りてきた。
「生活保護」の受給に値するであろう「生活困窮者」はかなりたくさんいるはずだが、各地の福祉事務所では“水際作戦”といって、保護を申請させまいという努力が日々おこなわれている、とニュースで度々聞く。

あるいは、「もう病気もよくなったでしょ、仕事探せるでしょ」とばかりに、辞退届を書かせ、それで保護を打ち切ることも、少なからずおこなわれている、と聞く。

▽働いたときの最低賃金が決まっているように、生活する最低基準も実は決まっている。これが「生活保護基準」。国が定める最低生活基準だ。これを下回っていれば、あなたは「客観的に見て」生活困窮状態にある。(14p.)

そういう生活困窮状態にある人がどれくらいいるか。ある試算によれば、この本が出た2005年で、539万人くらいが、最低基準レベルで生活している、と湯浅は書く。

「どうかしちゃった生活」を立て直す一助であるはずの生活保護が、なかなか受けられない。福祉事務所の“水際作戦”だけでなく、生活に困っている人たちのココロの内に、“自己責任”のプロパガンダが根づいてしまっている。

▽貧困層が静かに広がっている今の日本社会の問題を、生活保護で解決できるとは思っていない。生活保護だけでは、「生活」は「保護」できない。にもかかわらずこの本を書いたのは、現状がさらに厳しいからである。今いる地点から出発する他ない。
 多くの生活困窮者たちが、二言目には「自分が悪い」と言う。数十年かけて構築されてきたプロパガンダが見事に実を結んでいる。(中略)
 生活困窮者は、今後ますます増えていく。社会の辺境に追いやられた「マイノリティ」(野宿者、外国人労働者、DV被害者、障がい者、フリーター、ニート、中高年フリーターなどなど)が多数者(マジョリティ)になる日が、いずれ日本にもやってくるのではないか。そのときでも私たちは、依然として「自分が悪い」と言い続け、より弱い物を蔑視することで自分を支えようとするのだろうか? 「負けない強さ」がほしい。(213p.)


「そういうことになっている」という役人の物言いに、だまされるわけにはいかない。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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