読んだり、書いたり、編んだり 

9月に読みおわった本

9月に、てっぺんから最後まで読んだ本のリスト。今月は古いのから新しいのまで小説をたくさん読んだ。宮部みゆきの"杉村三郎シリーズ"をてっぺんから順に4冊読み、山崎豊子の"労音"がモデルらしき懐かしい時代の話を読み、深沢潮の昨年の作を2冊読み、(読み終えた方から本をいただいたので)宮下奈都の本屋大賞受賞作を読み、よしもとばななの描く女2人旅の話を読み、津島佑子が「差別の話になったわ」と言い残したという絶筆小説を読み、村田沙耶香「コンビニ人間」を読んでみたかったので初出の掲載誌『文學界』を借りてきたついでに他の掲載作も全部読み、新聞の書評欄でチラと見た気がする朱川湊人の主夫小説を読み、広島カープが25年ぶりに優勝したというのでカープが初めてリーグ優勝した戦後30年の年を舞台にした話を読み、「ブックマーク」で紹介されたうえに中村和恵さんの新聞連載でも紹介された子鹿の話を読み、前からちょっと気になっていた今村夏子の作を読み、読みかけで積んでいた太宰治の小説集をあたまからもう一度読みなおし、松田青子の最新刊を9月半ばに買ってから寝る前にちびちびと楽しんで読み、7月にいちど読んだ吉田修一の違う未来があるかもしれないような話をもういちど読み、常識にちょっとツッコミを入れるような朝井リョウの作を読み、有吉佐和子の初期短編集を読み… 

猛暑猛暑猛暑の8月がすぎて、やっと涼しくなるかと思ったところが、かなり暑い9月だった。台風がどんどこやってきて、雨も多く、蒸し暑い蒸し暑い蒸し暑い。朝晩がしのぎやすくなったぶん、夏の疲れがじんわりとにじんできたようなところへ、昼間の暑さとの落差が堪えるといったらない。しかも、ほとんど猛暑日のような気温の日がありーの、熱帯夜寸前みたいな寝苦しい夜がありーので、月半ばには、(アカン疲れた)と職場を早退した日もあった。

そんな合間に、ちょくちょく父の様子見にゆき、やはり秋の気配に夏の疲れが出てきたようであるなーと思う。何をするにも時間がかかって、時間が足りない足りないと父はこぼすが、さしあたり「今日やらなくていいことは、来たときに手伝うから後回しにしたら、それよりはウトウト昼寝でもしたら」と提案する。

最近、新聞のコラムから湯煮(ゆに)という魚の調理法をおぼえ、あれこれと試してみた湯煮が早速なんども食卓にのぼる。簡単でおいしい。もっと早く知りたかった! 今年も4分の3が過ぎて、来年のカレンダーや手帳が店頭に並ぶようになり、郵便局の前には"年賀状印刷"の幟がひるがえる。日が暮れるのも早くなってきた。

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○石川明人『キリスト教と戦争』中公新書
○有吉佐和子『江口の里―初期短篇集』中公文庫
○朝井リョウ『ままならないから私とあなた』文藝春秋
○吉田修一『橋を渡る』文藝春秋 …再
○松田青子『ワイルドフラワーの見えない一年』河出書房新社
○ブレイディみかこ『ヨーロッパ・コーリング―地べたからのポリティカル・レポート』岩波書店
○太宰治『男性作家が選ぶ太宰治』講談社文芸文庫
○今村夏子『こちらあみ子』ちくま文庫
○フェーリクス・ザルテン『バンビ―森の、ある一生の物語』岩波少年文庫
○山際康之『兵隊になった沢村栄治―戦時下職業野球連盟の偽装工作』ちくま新書
○重松清『赤ヘル1975』講談社
○江弘毅『K氏の遠吠え―誰も言わへんから言うときます。』ミシマ社
○朱川湊人『主夫のトモロー』NHK出版
○矢野誠一『女興行師 吉本せい―浪花演芸史譚』ちくま文庫
○江利川春雄、斎藤兆史、鳥飼玖美子、大津由紀雄『学校英語教育は何のため?』ひつじ書房
○宮部みゆき『希望荘』小学館
○大津由紀雄、江利川春雄、斎藤兆史、鳥飼玖美子『英語教育、迫り来る破綻』ひつじ書房
○伊藤亜紗『目の見えないアスリートの身体論―なぜ視覚なしでプレイできるのか』潮新書
○宮部みゆき『ペテロの葬列』集英社
○青山ゆみこ『人生最後のご馳走―淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院のリクエスト食』幻冬舎
○長崎励朗『「つながり」の戦後文化誌―労音、そして宝塚、万博』河出書房新社
○宮部みゆき『名もなき毒』文春文庫
○おかべたかし・文、山出高士・写真『くらべる東西』東京書籍
○『文學界』2016年6月号(文藝春秋) ←村田沙耶香「コンビニ人間」ほか掲載作をすべて読む
○江利川春雄『英語と日本軍―知られざる外国語教育史』NHKブックス
○深沢潮『ひとかどの父へ』朝日新聞出版
○津島佑子『狩りの時代』文藝春秋
○伊奈めぐみ『将棋の渡辺くん(2)』講談社(ワイドKC 週刊少年マガジン)
○内藤正典『となりのイスラム―世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代』ミシマ社
○よしもとばなな『スナックちどり』文春文庫
○宮下奈都『羊と鋼の森』文藝春秋
○宮澤典子『Noricoda波瀾万丈―多文化共生・中途コーダの手話通訳論』クリエイツかもがわ
○山口紀美子『奪われた若き命―戦犯刑死した学徒兵、木村久夫の一生―』幻冬舎メディアコンサルティング
○深沢潮『緑と赤』実業之日本社
○山崎豊子『仮装集団』新潮文庫
○宮部みゆき『誰か―Somebody』文春文庫
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第42回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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