読んだり、書いたり、編んだり 

7月に読みおわった本

7月に、てっぺんから最後まで読んだ本のリスト。今月はどちらかというと小説が多かった。月初に初めて吉田修一を読んだら、そのあと妹や知人から本がまわってきて、さらに数作を読む。もらった文庫本で宮部みゆきを読んだら、シリーズの2作目だったので、1作目と続く3作目を読む。山崎ナオコーラは、予約で新刊を買って読み、桂望実と北村薫と朝井リョウは本屋で文庫化された作を見かけて、図書館で親本を借りて読む。申京淑の小説には娘の名として「ジニ」が出てきて、崔実の小説の主人公の名も「ジニ」だったが、これは朝鮮ではよくある名なのか、あるいはたまたまかと思う。

『中濱鐵 隠された大逆罪―ギロチン社事件未公開公判陳述・獄中詩篇』は、先月読んだ『大杉栄伝』の巻末に参考文献としてあがっていたもので、相貸でヨソの図書館の本を借りて読んだ。「未公開公判陳述」は当て字と旧字にカタカナ交じりで中濱鐵の陳述が書き取られたもので、そう厚い本でもないのに読むのに苦労した。これを読んでいる途中、読みたいと思っていた『桐山襲烈伝』を、買った人から数日貸してもらうことができて、夜更かし気味で3日で読む。中濱鐵が述べている「大逆」の準備行為と実行行為の経緯が、(陣野による小説の梗概によれば)桐山襲の小説に出てくる人物たちの思想や行動と重なるようだった。桐山襲の名は知っていたが、私が読んだことがあるのは「大逆と死刑」の文章だけで、小説は全く読んだことがなかったので、こんどは桐山の作品そのものを読んでみたい。

6月に比べ、ぐっと暑くなってきた。最寄りのアメダス地点の7月の気温は、猛暑日が2日、真夏日が22日で、それでも日が暮れる頃にサーッと風が吹いて気温が下がり、ウチの風通しがそれなりによいせいもあるが、まだそれほど寝苦しさはない。これも、8月になれば猛暑日に熱帯夜が続くのだろうか。

暑さにやられた父が体調をくずす。暑さのみならず、姉の死はやはり堪えているようで、キケンを感じて様子見に行く頻度をあげている。父の体力と気力を上向かせるには…と思案する。暑さで自分の通勤も汗だくになってきたので、用心しなければと思う。

父の様子見に行く合間に、前から気になっていた「リビングライブラリー」に初めて参加してみた。「本を読むことで他人の人生を経験すること…」といった話が有川浩の小説に出てきたが、リビングライブラリーという時間はそういう感じでもあった。

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○朝井リョウ『世界地図の下書き』集英社
○崔実『ジニのパズル』講談社
○申京淑(安宇植訳)『母をお願い』集英社文庫
○有川浩『明日の子供たち』幻冬舎
○亀田博、廣畑研二編纂『中濱鐵 隠された大逆罪―ギロチン社事件未公開公判陳述・獄中詩篇』トスキナアの会
○陣野俊史『テロルの伝説 桐山襲烈伝』河出書房新社
○レベッカ・ブラウン(柴田元幸訳)『若かった日々』新潮文庫
○吉田修一『日曜日たち』講談社文庫
○北村薫『八月の六日間』角川書店
○宮部みゆき『泣き童子 三島屋変調百物語参之続』文藝春秋
○宮部みゆき『おそろし 三島屋変調百物語事始』角川書店
○岡 檀『生き心地の良い町―この自殺率の低さには理由がある』講談社
○かこさとし、福岡伸一『ちっちゃな科学―好奇心がおおきくなる読書&教育論』中公新書ラクレ
○宮部みゆき『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』角川文庫
○星新一『おのぞみの結末』新潮文庫
○堀川惠子『裁かれた命―死刑囚から届いた手紙』講談社
○山崎ナオコーラ『美しい距離』文藝春秋
○吉田修一『悪人 (下)』朝日文庫
○吉田修一『悪人 (上)』朝日文庫
○伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』光文社新書 …再
○坂本光司&坂本光司研究室『日本でいちばん社員のやる気が上がる会社―家族も喜ぶ福利厚生100』ちくま新書
○吉田修一『最後の息子』文春文庫
○野嶋剛『台湾とは何か』ちくま新書
○桂望実『我慢ならない女』光文社
○吉田修一『路』文春文庫
○山崎豊子『大阪づくし 私の産声――山崎豊子自作を語る 人生編』新潮文庫
○吉田修一『橋を渡る』文藝春秋
 
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第42回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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