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少女は本を読んで大人になる(クラブヒルサイド スティルウォーター編)

少女は本を読んで大人になる少女は本を読んで大人になる
(2015/3/24)
クラブヒルサイド スティルウォーター編

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あの、角田光代が訳した本(『Because I am a Girl―わたしは女の子だから』)みたいな感じがして、借りてみる。

これは読書会をもとにした本だった。巻頭にはこう掲げてある。

人は本を読んで未知の世界を知る。
新しい経験への扉を開く、かつて読んだ本、
読みそこなってしまった本、いつかは読みたい本。
少女が大人になる過程で読んでほしい十冊の古典的名作を、
さまざまに人生を切りひらいてきた
十人の女性たちと共に読んだ読書会の記録。
一冊目は、小林エリカと共に読む『アンネの日記』。その記録をまとめたなかの、小見出しのひとつが「ひとりの人間を通して歴史を知る」。『ヒューマンライツ』の8月号※に『生きて帰ってきた男』について書いたときに付けたタイトルが「ひとつの人生を窓に歴史を読む」で、ここにぐっと引きつけられた。

アンネの日記と自分の父の日記とそして自分自身の日記をもとに書いた本のある小林エリカ。いつだったか読んだあの『親愛なるキティーたちへ』を、『アンネの日記』とともに、また読みたいと思う。

阿川佐和子の読む『悲しみよ こんにちは』。このサガンの作品は未読だが、サガンの紹介を読んで、サガンは1935年生まれか!と思う。秋山祐徳太子と同年生まれ、そして私の父も同じだ。サガンが18歳でこの作品を書き、それがベストセラーになったからでもあるのだろうが、もっとずっと昔の人のような気がしていた。サガンが18歳だったとき、秋山祐徳太子も私の父も18歳だったのだ。

新訳を出した鴻巣友季子が読む『嵐が丘』。これも、ヒースとキャサリンという登場人物の名前くらいは知ってるものの、未読。この物語は、二つの家に起こったドラマをネリー・ディーンという家政婦が語り直すところがミソなのだ、というのに興味をもった。

▼とにかくネリーという人はあらゆること、あらゆる人を見ています。…(略)…使用人には、ある意味「人権」が認められていないような面もあり、「屋敷付きの家具として家政婦がついてきた」とネリーは最初に紹介されています。「家具人間」ですから、居ても意識されない。…(略)…見えない人間だからこそ、窃視者という特権的な立場になれるのです。(p.91)

『嵐が丘』は、4分の3くらいがネリーの語りなのだという。鴻巣の新訳で、読んでみようかと思う。

(8/28了)

※『ヒューマンライツ』8月号(No.329)
http://blhrri.org/info/book_guide/human/human_0329.html

1冊500円+税

※誤字?等
p.83 鴻巣友季子の紹介の最後、句点が2つ →1つトル
p.89 『嵐が丘』のリントン家とアーンショウ家の系図に書いてある名前と、本文に出てくる名前の表記がビミョウに違う。キャサリンの兄の妻が、系図では「フランセス」、本文では「フランシス」。
p.146 多分作家は怒り心頭に達し → 発し
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第42回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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