読んだり、書いたり、編んだり 

自殺(末井昭 )

自殺自殺
(2013/11/1)
末井昭

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3月に泊めてもらったおうちの新聞で、この人のインタビュー記事を読み、"笑える自殺の本"という紹介に、読んでみたいと思っていた本。

巻頭の「まえがき」には、窓を開ける話が書いてあって、そこが心に残った。

十年ほど前、最悪だった「僕」は、うつうつして、落ち込んで、「気持ちの整理がつかなくて、泣きながら近所を歩き回ったことも」(p.5)あった。そんなころ、会社のホームページに身辺雑記の日記を書き始め、知り合いから、たまに「読んだよ」などと声をかけられて、「窓ができたような気持ちになった」(p.5)。

▼死にたいと思っている時は、窓がない、出口がないと感じている。悩みについて考え始めると、人に言えなくなって、自分の中で堂々巡りが始まります。ひとりで悩んで、考えても問題は解決しない。
 だから、まず「死のうと思っている」と周囲に言いふらして、窓を開けることです。死のふちで迷っている人の話は、みんな真剣に聞いてくれるはずです。話しているうちに、何とかなるのに、その発想がなかっただけだった、と気づくこともあるんじゃないかな。(pp.5-6)
「まえがき」の末尾に、著者はこう書く。
▼自殺というとどうしても暗くなりがちです。だから余計にみんな目をそむけてしまいます。自殺のことから逸脱したところも多分にあると思いますが、笑える自殺の本にしよう、そのほうがみんな自殺に関心を持ってくれる、と思いながら書きました。この本を読んで、ほんの数人でもいいから自殺していく人のことを考えてくだされば、少しは書いた意味があるのではないかと思っています。(p.10)

そして、「あとがき」の最後。
みんな死なないでくださいね。生きてて良かったということはいっぱいあるんだから。(p.357)

「お金と自殺」について書いた章は、まるで『街場の憂国会議』のようだった。あっちよりも、すっとお腹におちる文章で書かれているかんじ。

(5/27了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第37回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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