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マンガ おひとりさまの遠距離介護けもの道 ハハとムスメのバトルあるある(たけしま さよ)

マンガ おひとりさまの遠距離介護けもの道: ハハとムスメのバトルあるあるマンガ おひとりさまの遠距離介護けもの道
ハハとムスメのバトルあるある

(2014/03/17)
たけしま さよ

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『愛ちゃんのボランティア神戸日記』のマンガの人や~と借りてきて読む。『ゆうことカリンのバリアフリー・コミュニケーション』でもマンガを描いてはった。

「はじめに」で、こんな風に書いてある。
▼…(略)… 親の面倒を見なければならない日が、いつかは来ると漠然と思っていましたが、…(略)…その日がいきなりやってくるとは想定外でした。地震や洪水は、遭遇せずに済むこともありますが、親がいる限りは、その老いや死に否応なく付き合わねばなりません。…(略)… 産み育ててもらった感謝はあっても、「この人みたいな人生は絶対、ごめんだ」と思っていた人と、死ぬまで濃密な付き合いをしなければならなくなりました。
 転んでもタダでは起きたくなく、描き始めたのがこのマンガです。(p.1)

これまで決して良好とはいえなかった親子関係。それでも、否応なく「親の介護」はやってくる。「うっとーしい」母、「次第にモンスター化していく」母の遠距離介護を、「自分の生活は別の場にある 帰る家があるから我慢できる」(p.14)と、あくまで「訪問」でやってきた著者。

「解説ページ」を挟みながら、その母との日々がこまごまと描かれている。ことしは80になるひとり住まいの父のことを「そのときになったら」と思い、この数年は妹と連れだって(1人で行くのは正直きつい)月に1、2度くらい様子見にいくことで過ごしてきた私は、あーそう遠からずこういうアレコレがやってくるのであろうと思いながら読んだ。
マンガのなかで、著者の母は"童女のゆるキャラ着ぐるみ"を被った姿として描かれている。ところどころで「現実はこんな」とリアル風な母が描かれているが、その姿で描くのが著者には耐えられなかったという。過保護・過干渉で異常なほどの心配性だった母のうっとうしい性格が年をとってさらにヒートアップ、「どーしよ どーしよ どーしよ」とうるさい。

▼子にとって親はいつまでも大人であるから
 あーうぜー どーにかなんじゃない?
 となるのである (p.51)

「親だと思うから昔のあつれきが生々しくよみがえる」(p.51)という著者は、いっそナースのコスプレでもして「この人は親じゃない アカの他人 かわいそーでアホなおばーちゃんと思えば も少しクールに やさしくなれるのではないか?」(p.51)とも考える。その著者の気持ち、わかるなーと思う。

こまかくてうるさかった、まだ若かった頃の父を思い出して、メラメラというほどのことは今の私にはないけれど、それはせいぜい月に1、2度、父を「訪問」してるからだろうと思う。その限られた時間でも、ときに父の物言いに「いらっ」とすることはあるのだから。もっと頻繁に行き来が必要になってきたら、イライラがつのるだろうなーとも思う。

父はすっかり耳が遠くなり、電話が鳴っていても気づかないことが増えた。玄関のインターホンの音もこの頃は怪しい。足元も危なげになってきて、家の中でさえすり足のように歩いているから、外での転倒もあるだろう。ふだん何を食べているのか、学習を疎外された世代なだけに献立や栄養の知識は乏しく、血圧や血糖値を慮ってそこだけは異様なまでに節制していたりするものの、栄養失調気味にも見える。

とはいえ、母が死んでからもう15年以上も1人で暮らしてきた父の生活に、口出しや手出しがそうそうできるわけもなく(口を出したところで、それを父が受け入れることもめったになく)、様子見に行ったときにいくつか頼まれる用足しをして、(じじい、がんばれ)と思って、帰る。

かなり実用的なマンガ。いざ!というときにはココロの支えのためにも、手元にと思う。

(12/15了)
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第37回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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