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若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か


若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か
赤木智弘
\1,575
双風舎
2007年

雑誌『論座』で「「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。」という、ちょっと(かなり)目を引くタイトルのテキストを発表した赤木の、本。

このタイトルの「希望は、戦争」というあたりをめぐって、ずいぶんいろんな人がいろんなことを言ったり書いたりしているような気がするが(ほとんど見てないのでわからんが)、赤木が「こんな平和はウンザリ」と書く平和に対置されるものとして、戦争が引き合いに出されている、ようだ。
 赤木の筋立てを、読みちがえた批判がなされているのかもしれない。
 『論座』では、この「希望は戦争」に対する、応答特集もあったらしい。そうそうたる顔ぶれが書いているそうだ。
 赤木は、おめーら、目のつけどころが違うんや!と、そうじゃないそうじゃないそうじゃないとまた書いている。

▽安定労働層の経済を守るために、貧困労働層が犠牲になる平和。
 家族を守るために、家族を持てない人間が不幸になる平和。
 強者女性の人権を守るために、弱者男性が差別される平和。

 そんな平和はもうウンザリです。
 私から見た「平和」とは、いつだって他人のものでした。他人の平和を守っていれば、いつかはそれが認められて、自分の平和も守ってもらえることになる。そう信じていました。
 しかし、そうではなかった。
 だから、私は平和との闘争を繰り返していかなければならないのです。
 そして、「平和を守ろう」という人たちにとっての「九条をどうするのか」という議論が、平和を達成するための方法論でしかないように、私にとっての「希望は戦争」、すなわち戦争という希望も、「平和」との闘争のための道具にすぎません。
 「希望は戦争」で私は、戦争という道具によって「現状の平和」を打ち壊し、新しい秩序や平等な平和を達成できるかもしれないという希望を書きあらわしました。その希望は、現状の平和が、私にとっては平和でもなんでもないという現実があってこそ、生まれた希望です。(pp.340-341)


で、赤木がひたすら言ってるのは、ものすごくコンパクトにまとめてしまえば、

 現状は私にとって平和ではない、私が平和に過ごせるように「金くれ!」「仕事くれ!」

だろうか。

第二章「私は主夫になりたい!」はおもしろかった。
たしか雨宮処凛の本にのってた座談会でも、「主夫という選択肢」のことを赤木が語っていた気がする。

それにしても、誤字が多い。
ちょっと多すぎる。

p.22 ピークを向かえ → 迎え
p.62 キャノン → キヤノン
p.85 向かえ入れる → 迎え入れる
p.136 現象の一途 → 減少の一途
p.142 被害に合う → 遭う
p.174 恩恵に預かる → 与る
p.294 吉野屋 → 吉野家

(5月21日)
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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