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レズビアン的結婚生活(東小雪+増原裕子、マンガ:すぎやまえみこ)

レズビアン的結婚生活レズビアン的結婚生活
(2014/01/17)
東小雪+増原裕子
マンガ:すぎやまえみこ

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『ふたりのママからきみたちへ』と同じふたりによる本(マンガはすぎやまえみこ、本文構成は早川ひろみ)。「結婚式がすべてじゃないけど したい人ができないのは やっぱりなんかちがうと思う」(p.12)ふたりの話がこの本には書かれている。

▼ただフツーに結婚式を挙げたかっただけなのに、レズビアンの前にはいくつもの壁がありました。(p.5)

ふたりが女性同士で結婚式をしたいと東京ディズニーリゾートへ問合せの電話をしたとき、当初の対応は「どちらかが異性に見える服装で」「園内にも出ていただくプログラムですので一般のお客様への影響を考えますと…」という、言外に同性同士の結婚式の「悪影響」をにおわせるものだった(表紙カバーのマンガはその場面)。

「法律がなくても結婚式はできますよね?アメリカのディズニーはできるって聞きましたが」と話をし、アメリカ本社と相談した東京ディズニーリゾートからは「おふたりが希望されていたウエディングドレス同士で結婚式を挙げていただけます」と回答がきた。

結婚式を挙げるまでのいくつかの事件、これで一緒にやっていけるのかという悩み、もっとさかのぼってふたりが出会うまで、高校生のときには同性愛の話ができる友達がいた小雪の話と、女の子が好きなんて絶対言っちゃだめだ、誰にも言えないとひとりつらい思いをして大人になったひろこの話、親や家族の話などが書かれている。
両親へのカミングアウト、とくにひろこがフランスへ留学して、やっと自分のことを受け入れだした頃、ひろこ母が留学先にやってきて、ひろこがレズビアンであると知り、「うそでしょ…」「どうして…」とショックを隠しきれなかった、という話のところが印象に残った。

▼大学の友人も「よく言ってくれたね」「つらかったでしょ?」
 パリの友人も「いいじゃん」って言ってくれるのに…
 どうしてママは「いいじゃん」って言ってくれないんだろう。
 わかってもらいたくてフランス人の彼女を紹介してみたりしたけれど
 ママも理解しようと一生懸命なのが伝わってくるだけに
 これ以上話すことはできませんでした。
 なんだか心が離ればなれになったまま
 ママは日本へ帰っていきました。(pp.90-91)

留学を終えて日本に戻ってからも、パリで勉強しながらママの鳴き声を聞き、ママを悲しませてると思ってしまったひろこは、「私のセクシュアリティの話は永遠にNGだ」(p.93)と思っていた。

それでも、まじめに働き、これからもLGBTの活動をやっていきたい、顔も名前も出すからには親にちゃんと理解してもらおうと、両親に話したとき、ひろこ母は「いいんじゃない?がんばりなさいね」(p.95)と笑顔で言ってくれたのだ。

あとでわかったのは、パリから帰って「どうしよう…ひろこが…レズビアンて何…?どうゆうこと…」と混乱していたひろこ母を、ひろこ父が説得し続けていたらしいということ。

▼「びっくりしたよね」
 「20人に1人はひろこみたいなセクシュアリティを持っているそうだよ」
 「すぐに理解できないママの気持ちもわかる」
 「でもねママ」
 「いろんな人がいて いろんな生き方があって いろんな人生があって」
 「人それぞれいろんな幸せがあっていいんじゃないかな」
 「ひろこ自身がいちばん悩んできたのかもしれないし」(p.96)

そんな、なにかのお手本のようなひろこ父の説得に、ひろこ母も理解しようと本を読んだり話を聞いたり、時間をかけてゆっくりと理解してくれた、のらしい。

巻末に、ひろこからこゆきへのメッセージがある。その中の「大切な人が私たちにくれた「共に生きるとは、共にゆるすこと」という言葉を大切にして、ずっと仲よしでいようね」(p.130)というところ、「共に生きるとは、共にゆるすこと」がエエなと思った。

(7/26了)
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第44回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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