読んだり、書いたり、編んだり 

未練―女刑事音道貴子(乃南アサ)

未練―女刑事音道貴子未練―女刑事音道貴子
(2005/01/28)
乃南アサ

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久しぶりに音道貴子シリーズを読みたくなって、読んでたかどうかはっきりしないまま、短編が入ってるのを借りてきた。いくつか読んだことがあるから「音道貴子」とおぼえてるわけだが、読みはじめて、これは初めて読むような…と思い、しかし途中で、読んだことがあるような…と思いながら、機動捜査隊に所属する音道の、事件との関わりを読む。

機動捜査隊というのは、110番があったら現場へいちはやく駆けつける部署で、音道はときに血の海を見、遺体をまえに被害者の無念を思う。「ケイサツ」といっても、いろんな部署があって、いろんな働き方があるんやなあと、一人暮らしの音道の生活を垣間見て思う。
宮城県の外れへ嫁いだ友人が若女将をつとめる小さな旅館で、音道が休んでしばらく過ごす日々を書いた「山背吹く」。かつては故郷の星だった相撲取りのガンちゃんが人を殺してしまった。服役し、仮出所したガンちゃんを受け入れたのは元後援会長の酒屋の旦那。音道は、そのガンちゃんの姿、暮らしぶりを見て思うのだ。

▼罪を犯した人と接することは、貴子にとって日常の一こまになっている。だが、罪を償い、再び世間に溶け込もうとする人の姿というのは、初めて見た気がした。(p.155)

公園の砂場で子どもが死んだ事件を追っていくと、警察官夫婦の家で起こっていた虐待がみえてきた「聖夜まで」。その警察官夫婦の妻のほうは、音道の親しい先輩でもあった。"あの人に限って"というようなことはないんやなーと思うとともに、先輩の夫が音道とこんなやりとりをするところには、つい、「だからか」と思ってしまった。

▼「子どものいない人には分からないかも知れませんがね、子どもが小さいうちは、必要なのはほぼ百パーセント、母親なんですよっ。子どもにとっては、母親がすべてなんです!」
 「その母親が、どうして最愛の子どもに暴力を振るわなきゃならなくなるか、それが夫の責任だとは、思わないんですかっ」(p.276)

やっぱり前に読んだ気がするなあと思ったら、7年前に単行本で読んでいた

(7/11了)
 
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第37回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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