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ブエノス・ディアス、ニッポン 外国人が生きる「もうひとつの日本」


ブエノス・ディアス、ニッポン 外国人が生きる「もうひとつの日本」
ななころびやおき
\2,000
ラティーナ
2005年

『月刊ラティーナ』という雑誌に連載されていたものを、加筆修正してまとめた本。

筆者が「まえがき」に書いているように、日本における「外国人問題」には問題点が多い。そのことは、本文のさまざまなエピソードや、それらの事案に対して筆者がどう取り組んだか、どんな感想をもったか、を読んでいくことでも分かってくる。

▽筆者は、日本における「外国人問題」については、一般に以下の四つの根本的な問題点ないし認識の不足があって、それが建設的な、そして思いやりのある議論の発展を、そこなっているように感じている。

 それは「『専門知識、技術を持った人材のみ積極的に受け入れる』という政府の方針はタテマエにすぎず、実際の外国人労働者の大半はいわゆる単純労働者で、不法滞在者も含めて彼らから日本の企業社会は多大な恩恵を受け、もはや彼ら抜きでは日本経済は成りたたないのに、事実を正面から認めたうえで、これまでの経験や問題点をじゅうぶんに検証することをしないこと」、「幼少のころから慣れ親しまない限り使いこなすのがほとんど不可能、という漢字の特殊性が、特に漢字圏以外の国から来た外国人の社会的な地位の向上を決定的にはばんでいる点の自覚が乏しいこと」、「外国人が異質な存在であることを前提に、外国人の在留をコントロール(=管理)しなければならない、コントロールできる、と考えて、在留期間や在留中の活動に細かな条件を付し、過剰な手間をかけて条件の違反に制裁を加えようとすること」そして「日本の外国人の問題を、外国への出稼ぎ、という現象が持つ時間的、空間的な広がりのなかで相対的に位置づける視点がないので、彼らの母国や国を離れなければならない事情、外国人を必要としている日本の状況をかえりみることもないまま、『彼は善良』だの『こいつは悪質』だのといった価値判断を押しつけて外国人を選別するのを当然としていること」である。
(pp.4-5)


いい本だった。
残念ながら、近所の図書館にはなく、新たに買う予定もないようで、近隣のヨソの図書館から相互貸借でまわってきた。

『月刊ラティーナ』はこんな雑誌らしい
http://www.latina.co.jp/html/magazine/revFRM.php
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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