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サラの鍵 [DVD] クリスティン・スコット・トーマス、メリュジーヌ・マヤンス 他(出演)、ジル・パケ=ブレネール(監督)

サラの鍵 [DVD]サラの鍵 [DVD]
(2012/06/22)
クリスティン・スコット・トーマス、メリュジーヌ・マヤンス 他(出演)、ジル・パケ=ブレネール(監督)

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『ヒューマンライツ』誌の3月号で中村一成さんが映画「サラの鍵」のことを書いていたのを読んで、原作小説は読んでいたので、映画も見てみたいなーと思っていたら、女性センターの図書室にDVDがあった!ので借りてきて見た。

ナチスではなく、フランス警察がユダヤ人狩りをおこなったベルディヴ事件。その際に収容所へ送られながら、脱走し、生きのびたサラと、事件から60週年の記事を書くために取材をすすめるジュリアと、二つの人生が交差する。

収容所から逃げようとするサラともう一人を見つけた監視が、サラから「ジャック」と呼びかけられ、「リンゴをありがとう」と言われたときの表情。サラは「私は、サラ・スタルジンスキ」と監視に手を差し出す。

収容所という場で、名も無き「他者」にされてしまったなかで、相手の名を呼び、自分が名乗るサラ。その行為は相手を名をもった人として接するもの。監視が、自分の手に傷を負ってまで鉄条網のすきまを広げ、サラたちを逃がしたのは、サラの呼びかけに動かされたのだと思えた。
45歳で妊娠したジュリアは、思いがけず夫から反対を受ける。報告をうけたジュリアの妹が「羊水検査を」と電話で話すシーンは、やはりフランスではもう当然のことになってるのだろうかと思いながら見た。いちどは堕胎を決意して、病院に入るジュリア。だが、心を翻して、病院を去る。

この子だけは産みたいのと、産んだ娘に、ジュリアが「サラ」と名付けたことが明らかになる。サラが、監視に「私は、サラ・スタルジンスキ」と名乗ったシーンとともに、心にぐっと残った。小説をまた読みなおしたくなった。

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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第40回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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