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情報の呼吸法(津田大介)

情報の呼吸法情報の呼吸法
(2012/01/10)
津田大介

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Twitter方面では、"tsudaる"という流行語がいっときできていたそうだ(そういうのが流行っていた、というのも知らなんだ)。その"tsuda"がこの著者。表紙には、肺(裏表紙には情報の「吸い込み方と吐き出し方」云々と書いてある)に鳥(これはTwitterの"さえずる"から来ているのだろう)がつながった表紙イラストの下には「発信しなければ、得るものはない。」とある。

冒頭には、本書のテーマを一言で表現すればと、こう書いてある。「デジタルやネットワーク技術が発達し、かつてないほど大量の情報に溢れかえっているこの日本において「情報」を活かして何か物事を実現するには、情報のインプット(入力)とアウトプット(出力)のバランスを取ることが重要だ」(p.7)。

私はTwitterもFacebookもやってないし、(かなり強力に誘われるものの)いまのところやる気もないが、こういうソーシャルメディアを使いたおしてきた著者の経験が書かれたなかで、おもしろいなと思ったのは、「誤配を通じて自分を知る」「発信の「軸」を決めて、直感を信じる」の小見出しのあたり。
▼…ネットが検索の世界になってからというもの、自分の好きなものだけを摂取するような行動パターンが普及して、誤配の度合いは縮減されました。
 個人的には、そのツイッターの「誤配力」に情報格差を埋めるためのヒントがあるような気がしています。データはフィルタリングできるけれど、さまざまな嗜好性を持つ人は完全にフィルタリングできないわけで、「人」をベースに情報が入ってくるツイッターは、完全に自分好みではない情報や興味のない情報が混じらざるを得ない。
 ソーシャルメディアの場合、情報ではなく人をフォローするので、誤配が平気でたくさん起こります。(略)…自分の考えとは違う意見や他の視点が入ってくるのが避けられない構造になっている。しかしそれこそが面白いし、そこに新しい情報への入り口があるわけです。…(略)
 ある種のノイズを削除するかのように、ツイッターでも自分と趣味嗜好が近い人同士でがっちり固まっている場合があります。楽しければそれでもいいわけですが、自分の知らない、まったく考え方の違う人もフォローするとよい、というのが僕の意見です。…(略)
 …自分と違う人、似た人の考えに触れることで「自分の考え」の輪郭が浮かび上がる。それもツイッターの面白さです。(pp.48-50、「誤配を通じて自分を知る」)

▼…自分の知らない情報を貪欲に摂取するうちに考えが変わることもあります。矛盾するようですが、自分の考え方が180度変わることを恐れない柔軟性を持つことも重要です。(略)…いろいろな人と話しているうちに僕も原発推進派に変わるかも知れない。あらゆることの過渡期であるこれからの時代は、「転換」を恐れないマインドが重要です。…(略)
 …最近の事例では、原発推進派だった西尾幹二さんが原発事故を受けて脱原発派に転向しました。80歳近くになってこうした態度を取れるのは本当にすごいことだと思います。(pp.142-143、「発信の「軸」を決めて、直感を信じる」)

ご本人のサイトには、この本の章タイトルとそれぞれの小見出しがずらっと並んでいる。
http://tsuda.ru/book/2012/01/58/

この中から、自分のおもしろかったのはここ、というのが、今の自分の関心とか考えてることの輪郭をちょっとなぞっているのだろうなーと思う。

本のタイトルをネット検索して出てくる「感想」や「まとめ」には、私とぜんぜん違うところを引いてる人や、私がおぼえてないようなところをここがよかったとまとめている人がいて、そこがまたオモロイなと思う。

(3/16了)
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第37回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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