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1984 フクシマに生まれて(大野更紗、開沼博)

1984 フクシマに生まれて1984 フクシマに生まれて
(2014/02/14)
大野更紗、開沼博

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金曜、雪がやんだあと、2駅むこうの駅前にある本屋でうろうろ。探していた本は店頭になかったが、『1984 フクシマに生まれて』という文庫本を買って帰って読む。2/14に出たばっかりの「文庫オリジナル」本。

『困ってるひと』の大野更紗さんと、『「フクシマ」論』の開沼博さん、共通点は「1984年、福島生まれ」というお二人の対談と、ゲストをよんでの鼎談がいくつか。ゲストの一番に川口有美子さん(『逝かない身体』の人)が入っていて、これが読みたくて買ったのだ。

金曜は、夕刊で「子供の安楽死 合法化」というベルギーの話が書かれた記事を読み、もやもやとしながら川口さんの話を読んだ。"尊厳死の「権利」と「義務」"という小見出しのところで、簡単に「死ぬ権利」なんて言えないと川口さんが語っている。次の土曜は、『死の自己決定権のゆくえ』の児玉真美さんの講演会がある。児玉さんの本も、もういちど読みなおそうと思う。
川口さん以外のゲストの話もおもしろかった。頭をシェイクされる感じで、はっとするところがいっぱいあった。なんとなく自分が(こうだろう)と思っていたことが、ちがうかもしれないと思うところもあった。ああ自分は「なんとなく」こう思うようになっていたのだなあ、と気づかされた。大学病院で准教授やってたのを辞めて、福島の南相馬市の病院へうつった小鷹昌明さんというヘンなお医者さんの話もよかった。

6人のゲストとそれぞれのお題は、
川口有美子さん「難病でも生きてていいんだ!」
駒崎弘樹さん「日本人の一万分の一が立ち上がれば、社会は変えられる」
小鷹昌明さん「原発にいちばん近い病院に移籍して」
森達也さん「この国の人たちは、もっと自分に絶望したほうがいい」
茂木健一郎さん「「システムを変えてから」じゃ、間に合わない」
金富隆さん「筑紫哲也的なるものの行方」

「支援」とか、システムを変えるとか、教育がなんとかとか、そういうテーマが出てくる。『We』188号で掲載した「新型出生前診断をめぐる取り組みから見えるもの」で、ダウン症協会の玉井さんが、どうして出生前診断の話に、文部科学省が出てこないのか、教育関係者は何も言わないのかと語っている、そのことともつながるような気がした。前に読んだ『援助職援助論』をまた読みなおしたくなった。

この本に出てくる話を読んで、どんなことを思ったか、考えたか、感じたか、そういうのをほかの人に聞いてみたい。読んだ人とこの本のことを話してみたい。読んでそう思った本だった。

(2/15了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第40回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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