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ソーシャルデザイン―社会をつくるグッドアイデア集(グリーンズ編)

ソーシャルデザイン―社会をつくるグッドアイデア集 ソーシャルデザイン
―社会をつくるグッドアイデア集

(2012/01/10)
グリーンズ編

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このアイデアインクの別の本(『本の逆襲』)を2ヵ月ほど前に買って読み、ほかのも読んでみようと図書館で借りてみた。

編者の「グリーンズ」は、"暮らしと世界を変えるグッドアイデアを紹介しているウェブマガジン"だそうで、この本では「ソーシャルデザイン」をキーワードに、もっと素敵な未来をつくるためのヒントを共有したい、とある。

未来はもっと素敵だと思いますか?
自分の手で、未来をもっと素敵にできると思いますか?


この2つの問いが巻頭に置かれている。

ソーシャルデザインの定義もいろいろあるらしいが、グリーンズが考えるそれは「社会的な課題の解決と同時に、新たな価値を創出する画期的な仕組みをつくること」(p.12)だという。そして、こうも書く。

▼「ソーシャルデザイン」の最終目標は、行き詰まってしまった「古いあたりまえ」を塗り替えて、「新しいあたりまえ」として私たちの暮らしに定着させることにあります。それはプロフェッショナルなデザイナーだけに任せるのではなく、私たち自身が担うべき大切な仕事なのです。(p.15)
アイデア集というだけあって、いろんな人、アイデア、実践が紹介されている。小見出しごと、短いパートの末尾には、その部分を書いたらしいライターさんの名前がカッコで入っている。話はどれもなかなかおもしろい。ただ、この小見出しごとの仕切りが少々分かりにくく、さっきの話が続いてる…と思って読んでいたら、別の話になっていたりした。(うらがえせば、どこからでも、気になったところから読んでOKなつくりになっている。)

おもしろいアイデアはいろいろあったが、なかでも私の印象に残ったのは、「マイカップ持参でポイントをシェアする「カルマ・カップ」」の話。これが、人の行動の"リデザイン"になっている。

カルマ・カップのコンセプトは、"A shared problem.A shared reward." つまり、問題を分かち合い、報酬も分かち合おう、というもの。

▼具体的には、コーヒーショップの店頭に黒板を置き、マイカップを使った人がいたらチェック。その数が10人、20人となったら、「キリ番」の人は飲物が無料になるというものです。ただそれだけ。(pp.91-92)

マイカップを使ってポイントが貯まったら飲物が無料になるというアイデアは今までにもあったが、カルマ・カップが違うのは、「ポイントというインセンティブが個人に対するものではなく、マイカップを使う人たちみんなに積み重なっていく」という点。

誰の飲物が無料になるかは、タイミング。もしかすると、初めてその店に来てマイカップで飲物を買った人が無料になるかもしれない。それでいいというのが、このアイデアのポイント。

▼それはつまり、このシステムに参加する動機が「自分が得するから」ではなく「問題を解決するため」であることを意味します。…「これは「シェア」という考え方のいいサンプルです。紙コップを減らすという問題に対して一人でマイカップを使うことで対処し、ポイントをためてその報酬を得るのではなく、みんなでマイカップを使うことで問題をシェアし、報酬もみんなで分けようというのです。
 このように「全体」を考えることにつながるというのは、このアイデアが「ソーシャル」の要素も持っていることを意味します。(pp.93-94)

greenz.jp(http://greenz.jp/)は、スタートから5年で「月間12万人の読者に支えてもらえるメディア」になっているそうだ。『We』の発行部数や実売数と比べると、だいぶ桁がちがう。どういう具合に「12万」に育ってきたのか、そこが知りたいと思った。

・素敵な未来をつくろうとしている、あらゆる世代の人たちを応援する
・型にはまらない画期的なアイデアを実行している人がたくさんいる
・既存のマスメディアは、こうしたパイオニアのことをあまり取り上げていなかった

というような部分は、『We』とそう遠くない気もするのだが、greenz.jpにあって、『We』にないものがあるとしたら、なんだろう?と思う。ウェブマガジンと、紙の雑誌という違いだけではないような気がする。

(2/10了)
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第44回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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