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言えないコトバ(益田ミリ)

言えないコトバ言えないコトバ
(2012/06/26)
益田ミリ

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同じ大阪生まれの同い年という親近感がそこはかとなくある益田ミリ。この本は、"世間でよく耳にするけれど、気恥ずかしかったり抵抗があったりして、自分ではうまく使えない"と益田ミリが思う「コトバ」について、ところどころにマンガやイラストをはさんで書かれている。

私はこれは使うし、使えるデというコトバで、益田ミリが「使えない」と思うのがあったり、逆があったり、読んでいておもしろかった。

印象に残ったのは「つかえない」。
▼以前は、「気がきかない人」とか「段取りの悪い人」とか「要領の悪い人」くらいで済んでいた感情なのに、それが「つかえない人」という表現に切り替わったとたん、そこにはひんやりとした暗さが宿る。…
 (略)
 …「つかえない」は一見、さらっとしているので、さほど強い悪意を含んでいないように錯覚するけれど、そういうコトバこそが、じりじりと性格をねじ曲げていくのかもしれない。…
 そもそも、
 「あの人ってつかえない」
 と、口にするとき、人は、自分のことを「つかえる」側と見ているわけである。
 だけど、これもおかしな話で(略)一体、何に対して、「つかえる」というのだろう。(pp.146-147)

思いだしてみれば、「つかえない」を人に対して使ったことが…ある。そのとき私は自分のことを「つかえる」と思っていたのか。胸の深いところに、ぐーっとつめたいものを差し込まれた気持ち。自分の感情を表現するコトバを、ひとを表現するコトバを、ていねいに使おうと思った。

(11/24了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第41回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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