読んだり、書いたり、編んだり 

7月によみおわった本

7月に、てっぺんから最後まで読んだ本のリスト。ぐぐっと暑さが増してきて、うずまく思いもあって、きもちがささくれ気味のうえ、からだは疲れ気味。

6月いらい、もやもやしつづけている出生前診断のことでは、7月半ばに利光惠子さんの話を聞きに行った。そして、いろいろモンダイ含みだと思う岩波ジュニア新書(『理系女子的生き方のススメ』)のことは、『ヒューマンライツ』の8月号で書いた。

月末には、友人に連れられ、岡山のハンセン病療養所、邑久光明園長島愛生園を訪ねる機会があった。高校生の頃に『いのちの初夜』を読み、大学生のときに『隔離―故郷を追われたハンセン病者たち』を読み、そのあとも本や資料はいろいろ読んできたが、療養所を実際に訪ねるのは初めてのこと。
園でソーシャルワーカーとして働く後輩に久しぶりに会って話をきき、友人の知り合いである入所者のJさんのお部屋にあがって話をきいた。療養所内でかつて実際に使われていた監禁室、胎児供養の慰霊碑や納骨堂もみた。愛生園歴史館も見学した。

全くの隔離だった時代もあるけれど、人との行き交いもあり、島から外へ出かけることもあったということを知り、国賠訴訟で語られる「大きな物語」ではこぼれるものがあることを感じた。たとえばJさんは、納骨堂には、ご家族がひきとって空になった骨壺もたくさんあるのだとおっしゃっていた。むかし読んだハンセン病関係の本を、また読みなおそうと思う。

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○崔龍一『猫を喰った話―ハンセン病を生きて』解放出版社
○萩尾望都『なのはな』小学館
○井上荒野『静子の日常』中公文庫
○ヤン ヨンヒ『兄 かぞくのくに』小学館文庫
○元村有希子『気になる科学 調べて、悩んで、考える』毎日新聞社
○金子哲雄『学校では教えてくれないお金の話』河出書房新社
○グードルン・パウゼヴァング『最後の子どもたち』小学館
○堀川アサコ『幻想郵便局』講談社文庫
○長谷川集平『およぐひと』解放出版社
○伊藤比呂美・訳、下田昌克・画『今日』福音館書店
○和久井みちる『生活保護とあたし』あけび書房
○長崎新聞社「累犯障害者問題取材班」『居場所を探して―累犯障害者たち』長崎新聞社
○大野明子『子どもを選ばないことを選ぶ―いのちの現場から出生前診断を問う』メディカ出版
○神経筋疾患ネットワーク[編]『でこぼこの宝物』神経筋疾患ネットワーク
○優生思想を問うネットワーク『知っていますか?出生前診断一問一答』解放出版社
○渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』文春文庫
○香山リカ『新型出生前診断と「命の選択」』祥伝社新書
○大熊一夫『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』岩波書店
○坂井律子『ルポルタージュ出生前診断―生命誕生の現場に何が起きているのか?』NHK出版
○浜井浩一『罪を犯した人を排除しないイタリアの挑戦―隔離から地域での自立支援へ』現代人文社
○利光惠子『受精卵診断と出生前診断―その導入をめぐる争いの現代史』生活書院
○美馬のゆり『理系女子的生き方のススメ』岩波ジュニア新書 …再
○つばた英子、つばたしゅういち/聞き手:水野恵美子、撮影:落合由利子『ききがたり ときをためる暮らし』自然食通信社
○児玉隆也『市のある町の旅 人情と風土にふれる朝市行脚』サンケイ新聞出版局
○山口かこ『母親やめてもいいですか』かもがわ出版
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第41回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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