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ルポ 子どもの無縁社会(石川結貴)

ルポ 子どもの無縁社会ルポ 子どもの無縁社会
(2011/12/09)
石川結貴

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『We』で、青山さくらさんが連載している「ジソウのお仕事」と重なる内容。

映画「誰も知らない」が実在の事件をモチーフに脚色されたものであること、そのことを知らない人も多いだろうと本は始まる。実在の事件であることは、私も知らなかった。

日本で年間1000人以上の「居所不明児童生徒」と呼ばれる子どもが存在するという。文科省の学校基本調査にも掲載されている数値で、その数値計上の取り扱いについて、文科省からこんな通知も出ている(学校基本調査「不就学学齢児童生徒調査」における「1年以上居所不明者数」の取扱について(通知))。

居所不明とは、住民票を残したまま1年以上所在がわからず、その後の就学も確認されていない子どもで、所在がわかっている不登校などは含まれない。この子どもたちがどこにいるのか、食べて、寝て、着せてもらっているかということさえ、ほとんどわからないらしい。
学校から姿を消す子ども、虐待家庭、子どもの遺棄や置き去り、ネットで出会いリアルで孤立する親と子…貧困や虐待といった問題を抱えない家庭でも「無縁」は忍び寄っている、ということを、著者はいくつかのケースや数字をあげながら、ある意味淡々と述べていく。

自分の子どもも「無縁」になってしまうのではないか、社会から「無い存在」として扱われるようになってしまうのではないかと、著者自身がわが身を振り返ってそう思えると書いているところに、私も暗い予感を抱いてしまう。

(6/4了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第43回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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