読んだり、書いたり、編んだり 

県庁おもてなし課(有川浩)

県庁おもてなし課県庁おもてなし課
(2011/03/29)
有川浩

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映画化されるということもあり、文庫化された本もばんばん売れているようで、図書館でも長蛇の予約待ち。文庫を買って読もうかな~と思いながら、図書館へ予約してみたら、さすがに大量に副本があるようで、思ったよりはやく本がまわってきた。

高知県庁に実在するという「おもてなし課」。その実在の部署で働く人と、有川浩自身のやりとりが、この物語がうまれるベースになっている、らしい。そのベースを、フィクションとして仕上げ、うまいこと話をばちっとあわせるところは、いつもながらうまいなーと思う。

巻末には「物語が地方を元気にする!?」の鼎談が掲載されている。そのなかで、"観光の未来についてイメージされていることはありますか?"という問いに、有川浩はこう答えている。
有川 観光って「来て、見て、帰る」では、もうダメな時代になってると思うんですよね。物語が欲しいんですよ。その土地に行ったことによる物語を、お土産に持って帰りたいんです。例えば、馬路村に簡単に行けたら、物語にならないんですよ。アクセスの不便さこそが、物語になる。観光客は、物語を体験しに来てるんですね。(p.453)
亡くなったi先生が高知出身だったこともあり、高知へは合宿に行ったり、先生の家に泊めてもらったり、四国のなかでは一番足を運んでいるのが高知(といっても、高知市内へはまだ行ったことがないが)。なので、ことばにもそれなりに馴染みがあって、「~やき」「~しゆう」など、この物語に出てくる会話も、声が聞こえてくるかんじ。

しいていえば、異性愛ぱりぱりの恋バナモードが、他の作品同様、ちょっとしんどいかなと思ったり。でも、話はおもしろかった。地域づくりとか、自治とか、そういう話としても読める。"お役所的な組織"が、どんな人物を排除するのかという点でも、じつに興味ぶかい。

(5/30了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第39回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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