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夏を喪くす(原田マハ)

夏を喪くす夏を喪くす
(2012/10/16)
原田マハ

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文庫の棚にあって、なんとなく借りてみた本。表題作とほか3篇。最初の「天国の蝿」は、なんだか萩原葉子の『蕁麻の家』あたりを思わせるものがあった。

単行本のときは表題作であったという「ごめん」で、"遷延性意識障害"と文中に出てきたのが、一番印象にのこった。「ようするに…」と注釈はあるものの、小説でもこの言葉は使われるようになったのかと(といっても、私が小説で見たのはこれが初めてだが)。

▼「けれど、意識はありません。遷延性意識障害、といって……ようするに、植物状態です」(p.118)

この話のなかで、"遷延性意識障害"とは、意識がない、なーんもわかってない状態だということになっているようで、そのように書いてしまってええんかなとは思った。そこのところは、ちょっと引っかかりつつ、高知弁がまじる会話は、亡くなったi先生を思い出させて、ちょっとしんみりした。
なんというか"恋も仕事も大充実"風の主人公の、きらびやかな鼻息の荒さのようなものが、私にはちょっとついていけない感じだった。でも、そういう人が、諸々の事情で40を過ぎたあたりでちょっと立ち止まるところは、わかる気もした。

(3/24了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第43回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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