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ぶたのぶたじろうさんは、だれかにてをふりました。(内田麟太郎・文、スズキコージ・絵)

ぶたのぶたじろうさんは、だれかにてをふりました。ぶたのぶたじろうさん
は、だれかにてをふりました。

(2011/06)
内田麟太郎・文、スズキコージ・絵

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このところ忙しすぎて飛びがちな「休み」の振替を半日とって、金曜の午後は、へのへのもへじ文庫へ。モンキーさんの『特急おべんとう号』をオモロイ、この絵がイイと読んでいた子が、いちど読んだ本をまた読みたいと探していた。なんだったか思い出せなくてもう一度借りたいけど探せないのだという。

・絵はスズキコージ
・表紙はブタ
・ふつうのサイズの絵本
・お経みたい
・わりと新しい本

という情報を、その子と母上から聞く。図書館でも探してもらったらしいが、みつからなかったそうで、「図書館で借りた気がするけど、もしかしたら文庫で借りたのだったかな」との話。

文庫にあったスズキコージの本は、違うのだという。周りの大人は、それだけ情報があれば探せそうな気がするが……と言いつつ、私もたいへん気になって、「もし、何の本か分かったら、おしえてください!」と頼んで帰ってきた。

スズキコージの絵本もやまのようにあるので、「スズキコージ ぶた」で検索して出てきた中で「表紙がブタ」の『ぶたのぶたじろうさん』シリーズから、昨年出ている9巻目を借りてみた。
ぶたのぶたじろうさんが出てくる話が3つ入っている。表題作といえる"まるいいし"、ぶたのぶたじろうさんが「だれかにてをふった」話が、私にはニヤ~~とできてよかった。

あてのないさんぽにでかけた、ぶたのぶたじろうさん。四つ角でであったクマと、てをふってわかれる。うたいながら、あてのないさんぽはつづき、ぬまのほとりで、ごろりんとして、ぶたのぶたじろうさんは、うつらうつら。

かえりみち、だれかがぶたじろうさんにてをふってくれたので、ぶたじろうさんも思わずてをふる。目の前の石に、ちょこんと誰かが座って、くふふと笑いながら…と思ったのに、石のうえには誰もいない。あとからきたクマさんとヤギのおばさんも、てをふった。でも、石のうえには誰もいない。

「だれかに てを ふるって、いいきもちだねえ」

そして、三にんは、だれかに向かって「げんきでねー」と手をふった。

ぶたじろうさんがクマとスキーにでかけた"くものうみ"、そして、ぶたじろうさんが、タヌキのぼうやを助ける"かいじゅうナンデモ"も、ぐふふと笑える。

話はおもしろいのだが、お経のようか?というと、違う気がする。何より、本のサイズが絵本というより、読みもの本で、そこも違うような気がする。スズキコージで、表紙がブタ… と、もう一度検索してみて出てきた『かさぶたってどんなぶた』が、怪しいような。

ぶたのぶたじろうさんシリーズの他の巻も読みたいが、次はとりあえずこの『かさぶたってどんなぶた』『かさぶた…』を借りてみたい。

(12/24了)

*ここで、文庫のSさんよりファックスをいただく。『かさぶたってどんなぶた』がアタリらしい!! これはぜひ借りてきて読まねば!!
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行。最新は98号

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第120回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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