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ふたりはいい勝負 (ショヴォー氏とルノー君のお話集5(レオポルド・ショヴォー)

ふたりはいい勝負 (ショヴォー氏とルノー君のお話集5(レオポルド・ショヴォー)ふたりはいい勝負
ショヴォー氏とルノー君のお話集5

(1987/01/30)
レオポルド ショヴォー

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平熱よりはまだ高い36度台で、5巻も読む。図書館にあったショヴォー氏のお話は、横長のでっかい判型だったが、この5巻だけが、半分のサイズ。本のなかみも、4巻までとはちょっと趣が違う。

なにが違うといって、ルノー君が自分のこしらえたお話を読んだりして、父ちゃんと「いい勝負」になってくるのだ。そして、他の巻に比べて、この5巻は「お話」はやや短く、どちらかというとルノー君と父ちゃんのやりとりが多くなってくる。その会話は、1巻で「当年とって4才のおいちゃん」だったルノー君が、学校にあがるという年(7才か8才らしい)になってきて、なまいき風味にもなってくる。

最後のほうでは「どうして、学校へ上がるの?」という話もある。そして、この5巻まで続いた話は、「じゃあね」と小学校の門へ入っていくルノー君の姿を描いて、「しっかりするんだ、弱虫おやじ」とショヴォー氏が自分を叱咤する言葉で閉じられる。
ここまで読んでくると、1巻のてっぺんから、また読みたくなる。


図書館で借りた3巻に「栞」がついていて、そこにはショヴォー氏がこしらえた「怪物」像の写真などが載っていた。図書館で借りた他の巻には「栞」がみあたらなかったので、福音館文庫で読んだ2巻とあわせ、「単行本の他の巻にも栞がついているのであれば、その栞を読みたい」とリクエストして、栞のついた本を揃えてもらって読むことができた。

それによると、4巻のしおりには「編集部からのお知らせ」として、このように書かれていた。
「1920~30年代という時代性を考え、現代の読者に届けるに当たっての適当と思われる配慮を(テクストに)加えた部分があります。」

この"配慮"はどのようなものなのか。版違いなども少し読んでみたい。

また、1巻の栞には「テクストは息子ルノー君に語られたものとしてすでに存在し、絵のほうはその死後かなりの時間を経てから描かれた」とあった。この経緯については、福音館文庫版の2巻の巻末に収録された、ルノー君の弟・オリヴィエさんのインタビューにもあった(単行本の「栞」では、このオリヴィエさんのインタビューが1巻、2巻、4巻に分けて掲載されていた)。

1~4巻の栞には、三木卓(1巻)、秋野亥左牟、別役実(2巻)、天沢退二郎、沢野ひとし(4巻)などが、それぞれショヴォー作品との出会いやそれへの感想を書いていて、これらが、もしや福音館文庫版に収録されているのか?と思ったりもするが、2巻のほかは文庫版をみていないので不明である。

ふたりはいい勝負―ショヴォー氏とルノー君のお話集5福音館文庫版

(10/6了)
 
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第43回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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