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サム・ピッグだいかつやく(アリソン・アトリー)

サム・ピッグだいかつやく(アリソン・アトリー)サム・ピッグだいかつやく
(1980/10)
アリソン・アトリー

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へのへのもへじ文庫で、いろいろと「お話」を借りてきて、その晩に早速読む。アトリー作の訳本なのだが、多田ヒロシのブタの絵のせいもあって、なんだか「くまのこウーフ」的な親近感がある。

ずぼんをあっちへ引っかけ、こっちで破り、大事にしないサムのずぼんは、アンねえさんが次々とつぎをあててくれて、もうもとのずぼんのきれが全然なくなってしまうくらいつくろいだらけ。しかも、そのつぎが破れたところを隠れたポケットがわりに、なんでもかんでもサムは「つぎポケット」へ入れてしまう。

そんなブタのサムは、家のマントルピースの上の、1時間ごとにぼんぼん鳴る時計がすきだった。ねじを巻いてみたいが、父親がわりのあなぐま・ブロックさんは、時計は気むずかしいものだからとさわらせてくれない。ある日サムは椅子の上に乗って、時計をとり、力いっぱいねじまきを回し続けた。

ぎりぎりとサムにねじを巻かれてすっかりお腹が痛くなった時計は、ぐるぐるうなって時を打ち始め、あっというまに一日中の時を打ってしまって、明日のぶんもあさってのぶんも時を打ち、針はめまぐるしくぐるぐるまわり、かちかちいう音はものすごく早く、サムに、アンねえさん、トムにいさん、ビルにいさんの4匹は、時計に追いつこうとするものの…
▼4ひきの小ぶたは、すごいいきおいで 走りまわって、ねたり おきたり、料理したり たべたり、しごとをしたりしましたが、ぐんぐんまわる 時計のはりには おいつけませんでした。アンは、いきがきれました。サムは、じぶんが何をしているのか わからなくなりました。トムは りょうりちゅうのたべものをこがし、やかんを からになるまで、火にかけっぱなしにしました。かまどの火は、ものすごくもえあがり、たきぎは どんどんぱちぱち はぜました。みんな、あまりあわてていそいだので、ぶつかって おりかさなって、たおれてしまいました。
 ビルだけは、へやのすみにすわって、ぐるぐるまわる時計のはりを ながめていました。(p.32)

サムは外へ飛び出して、太陽がつくる棒の影の時計をみる。「ぼうのかげは、とてもゆっくり うごいているよ」「たいようは、空を走っていないよ。いつもと おなじなんだよ。やっぱりきょうなんだよ。ぼく、この時計がどうかしたんだと 思うな」

そして、千時を打って、千一時を打った時計は、ずずず、しゅしゅっと止まってしまった。

時計をこわしてしまったサムは、時計を見つけてこなくちゃと、時計探しに出かける。そこからの話がまたおかしい。ついにサムは、かっこう時計を手に入れて帰ってくる。

サムは「同じぶたでも、農場のぶたは、ぶた小屋に入れられている」という仲間に会いにいってみたり(そして、みんながあまりにものを知らないのにがっかりして、つきあうにはつまらないと帰る)、その道中でみた真っ赤にうれたりんごのことを考え、あなぐまのブロックさんに盗んではいけないと諭されながらも、(たったの一袋だけ取ってこよう)と心を決めて、りんごどろぼうに行くのだ。

また別の日には、かかしのジョーに、いかにかかしの生活が素晴らしいかを熱心に説かれ、ついにはジョーと服を取り替えてかかしになる!二本の足を交替につかって、一本足でかかしになり、ちゃんとカラスを追って新しい麦をまもったサム。そして夜には、おひゃくしょうの家から卵や果物や牛乳を盗み、空腹を満たそうとした。

いたずらしたり、失敗する小ぶた、どろぼうもする小ぶた、サムの「だいかつやく」の話は、なかなかおかしい。

図書館の蔵書検索をしてみると、サム・ピッグの話はもう一冊、『サム・ピッグおおそうどう』というのがあるらしい。またこれも読んでみたい。

(9/29了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第41回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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