読んだり、書いたり、編んだり 

町かどのジム(エリノア・ファージョン)

町かどのジム町かどのジム
(1990/08)
エリノア・ファージョン

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へのへのもへじ文庫で借りてきて、一度ちらっと読みかけたときには乗らず、また積んでいて、それから再び読みはじめたら、町かどのポストのそばのミカン箱にいつもすわっているジムじいさんと、通りに住むデリーとのやりとり、そしてジムがデリーに聞かせる話に、ぐぐっとひかれて、イッキ読み。

「ことしの8月10日まで生きていたら、わしは80になる」というジム。8歳のデリー。むかしは「ゆり木馬号の第一水夫だった」ジムがこの目でみて経験したという話は、なんとも奇想天外で、読んでいてわくわくするし、心がほころぶ。このお話を読みながら、私は紙芝居劇むすびのおっちゃんたちを思い浮かべたりした。

最終話は「ジムの誕生日」。8月10日、デリーは「お誕生日おめでとう、ジム!」と大はしゃぎで、そしてパパの車で「いっしょに海岸へ行くんだよ」とジムに言う。

デリーは自分の誕生日に、ジムに「お誕生日に、なにがいちばんほしい?」ときいたとき、「海をみることだよ」「ほかのなによりも、わしは海が見たい」と言ったジムのことばをしっかりおぼえていたのだ。

エリノア・ファージョン、いいなあ。カバーと中の絵はアーディゾーニで、これもいい。
本を読みふける姿がカバーになっている『ムギと王さま』や、『天国を出ていく』にも書いてあったが、エリノア・ファージョンは正規の学校教育はまったく受けず、代わりにあふれる本を読みふけって育った。「本なしで生活するよりも、着るものなしでいるほうが自然にさえ思える」とエリノアは言っているのだという。

『ファージョン自伝』もあるらしいので、他のお話とともに、こんど読んでみたい。

(9/27了)
 
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第43回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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