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娘と話す 数学ってなに?(ドゥニ ゲジ)

娘と話す 数学ってなに?娘と話す 数学ってなに?
(2011/05/13)
ドゥニ ゲジ

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『娘と話す 原発ってなに?』を借りたときに、ちょうど「数学の本でおすすめがあれば」と聞かれていて、ふと巻末をみると、このシリーズに『娘と話す 数学ってなに?』があるのを見つけて、どんなんやろと借りてみる。

フランス語からの訳で、ビミョ~にわかりにくいところもあったものの、ああそう言われれば納得と思えるところがいっぱいあって、すごくおもしろかった。最初に「何の話をしているのか」から始まって、「数」「幾何」「代数」「点と線」「問題」「論証」と続く。

「なんでこんな操作を数学ではするのか?」とか「数学が何の役に立つのかわからない!」とかいう娘の問いに対する答えかたが、うまいな~と思った。

三角形の各辺の垂直二等分線が交わる点は、その三角形の外接円の中心になるという説明のところや、代数と幾何の関係について話してるところもいかしていた。なるほど~~と思い、手許でちょっと図を書いてみたりしながら読んだ。
▼──数学では,断言するにはかならず証拠を挙げなきゃならないの?
「この話もローラの気に入りそうだな.〈何を言いたいかわかるでしょ〉とか,〈わかりきってるよ〉とか,〈わたしを信じてくれ〉というのはだめなんだ.わかりきっているように見えることが間違いだということもある.間違いのように見えることが正しいとわかることもある.数学で真ならば,普通の生活でも真なんだ.」
 ──数学では,信頼を重く見ていないのね.
「実際、無条件に信頼することはない.どんな断言も,証明がついていなければ受け入れられない.でも,いったん受け入れられれば,それを絶対的に信頼する.その人を信頼するからじゃなく,その人たちが証明したことを完全に信頼するんだ.」
 ──その厳しいところが,軍隊みたいだって思っちゃうんだな.
「ははあー.でも,よく考えたらその反対だということがわかると思うよ.数学では,断言が正しいのは〈わたしが言うから〉,隊長とか王様とか司祭とか先生とかが言うからではなく,いちばん強い人が言うからでもない.それが正しいのは,証拠が提出され,その正しさを自分で確かめられるからなんだ.」(pp.131-132)

数学が、ちょっとまたキラっとしてみえた。

(7/20了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第39回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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