読んだり、書いたり、編んだり 

子どもとゆく

子どもとゆく 222号あまりにも部屋の中と机のまわりが紙やらなんやかやでぐちゃぐちゃなので、こないだ1日かかって、できるところまで片づけた。すっかり忘れていたモノや、探していたモノにもいろいろと再会。

『子どもとゆく』が終刊になった頃、たしかWeフォーラムのときに、バックナンバーをごそっと買っていたのが、ぞろぞろ出てきた。

ブタが表紙のちいさな月刊誌は、2007年に終刊した。それなりの時間つづいてきた雑誌が閉じていく1年とその前の号を何冊か、私はごそっと買っていた。

その中に、こないだ「チョコラ!」上映のときに話を聞いた小林茂さんのインタビューが載ってる号があった。「最後から3号目」と書かれた222号(2007.1.1)で、「特集 輝くいのちを撮る」。ちょうど、撮影を終えてケニアから帰ってきて間もないときのインタビュー。

こないだ読んだ小林さんの『チョコラ!』は映画ができてからの本で、もう一冊の『ぼくたちは生きているのだ』はチョコラ以前の話だったから、時間的にも、そのあいだで小林さんが語ったこと。
子どもらの生きようとする生命力、生きる輝きのこと。
▼常識的なルートから見れば、ストリート暮らしははずれているけど、精一杯その日その日を自分で稼いで生きている。そのことから教わることはいっぱいあると思う。生きようとする生命力そのものは、どんな形になっても、魅力的な部分があってね。たとえシンナーでよれよれになっていても、いのちの原初的な発露から言えば、精一杯生きているには変わりないわけ。(p.17)

ケニアで半年撮って帰ってきた小林さんはそう語っているけれど、行く前には「絶対的な貧困があって、食えないから町に出て、空腹を忘れるためにシンナーを吸うという単純な構造を考えてでかけた」(p.15)のだという(仮題として「空腹を忘れるために」とつけられていたそうだ)。でも、そうそう簡単ではなかったと小林さんは振り返り、依頼によって撮り始めたとはいうものの「なんで撮るのか?」と自分のなかで問いが頭をもたげてくるのだと語っている。

この『子どもとゆく』の裏表紙には、小林さんの話のうち編集段階で切ってしまったところに「アフリカはアフリカの子どもを育てられない」という言葉があった、と記されていた。何を落とし、何を残し、どう伝えようとするか。『We』もそうやけど、100時間撮ってきたのを編集するという映画もそうなんやなーと思う。

何年ぶりかでぞろぞろと出てきた『子どもとゆく』を、布団の脇に積んで、あっちを読みこっちを読みしている。続けてきた「場」と「時間」をどう閉じていったかというところにも興味をひかれる。

「印刷された紙が束になったもの」を、じっくり読んだりする時間をもつ人が減ってるんかなと思ったりしながら、『We』の行くすえのことも考える。

22年続いたこの雑誌のことを、『We』147号で、アーカイブスとして収録した古い記事とあわせて、藤田妙子さんと藤田悟さんに書いてもらっている。

We147号『We』147号
特集:ごちゃまぜがいい

【アーカイブス】
異文化を鏡にする 藤田悟さん
『子どもとゆく』22年をふり返って 藤田妙子・藤田悟
http://femixwe.cart.fc2.com/ca12/13/p-r12-s/
↑(在庫あります)
この号は、巻頭のゴジカラ村の吉田一平さんインタビューもおもしろい。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第41回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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