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さようなら、もんじゅ君─高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなし(もんじゅ君)

さようなら、もんじゅ君─高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなしさようなら、もんじゅ君
─高速増殖炉がかたる
原発のホントのおはなし

(2012/03/06)
もんじゅ君

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ツイッターで「もんじゅ君」がツイートしてることは知っていたが、いつのまにか本まで出ていたのだった。この本と別に『おしえて!もんじゅ君』という本もあるそうなのだが、そっちは図書館になく、『さようなら、もんじゅ君』だけがあった(その選書の区別はどこに…)。

こっちの本は「ボクもんじゅの書き下ろし自叙伝!」ということで、もんじゅ君の履歴書から始まって、ナトリウム漏れ事故のこと、ふつうの原発(軽水炉)とどう違うのか、"夢の高速増殖炉"はどこが危ないか、どうしてもんじゅ開発をあきらめないのか…などが、もんじゅ君の「~ですだよ」口調で書かれ、終章は「2050年もんじゅの夢 もしも廃炉になれてたら」となっている。

▼…放射能や原発のはなしになると、原発に賛成のひとも反対のひとも、どっちもみんなケンカみたいになってしまってたことも、すごく悲しかったよ。
「原発っていったいなんなんだろう?」
「いま、なにがおこっているの?」
「ほんとうにだいじょうぶなの?」
 べつに賛成でも反対でもなくって、ただわかんないな、こわいなって思っているだけのひとでも、そういう話題についておしゃべりすることじたい、学校や会社でなんだか遠慮しないといけないような雰囲気もあるみたい。そういう、自由じゃない、不安でいっぱいの空気が、とても悲しいなって思ったの。(pp.8-9)
もんじゅ君が、ちょっとでもわかりやすくと書いてくれた本は、ほんまにわかりやすかった。

「2050年のもんじゅの夢」は、原発フレンズたちがみんなハイロになった未来を描く。そこでもんじゅ君はこう言っている。
▼…原発や放射能のことをきっかけに、みんなでたくさんおはなしをして、ちょっと社会の空気がかわったのかな、って思うよ。
 なにかヘンだな、って思ったり、こまったことがあったときに、「まあいいや」「どうせ」「しかたないし」ってあきらめることが、まえよりもちょっとへったような気がするの。ヘンだな、いやだな、って思ったら、しらべてみる。家族の意見をきいてみる、友達や職場や近所のひととはなしてみる、そういうひとがすこしふえた気がするの。…
 なんだかちょっと、まえより風とおしのよい社会になった気がするよ。
 なにより、もう地震が来てぐらぐらって揺れても、原発はだいじょうぶ!?って心配しなくてよくなったしね。(pp.191-192)

42年ぶりに、日本の全原発が停まったこの5月。
『We』での吉野さんのインタビューを読みなおす。

「除染をするということは地域が汚れているということです。どうして子どもたちを汚れた地域に置いたまま除染をするのですか」(『We』177号、吉野裕之さんインタビュー)

(5/21了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第40回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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