読んだり、書いたり、編んだり 

生活リハビリ式記録のススメ(梅沢佳裕 、東田勉)

生活リハビリ式記録のススメ生活リハビリ式記録のススメ
(2011/12)
梅沢佳裕、東田勉

商品詳細を見る

図書館の新着リストをこないだ久しぶりにぱらぱらと見ていたら「生活リハビリ」というのが目について、借りてきた。三好春樹系というか「ブリコラージュ」系のこの「生活リハビリ」方面の本は、いっとき色々と読んでいた。

最初にこの方面の本を読んだのは数えてみるともう20年ほど前で、何がきっかけでどうやって見つけたかは全く忘れてしまったが(母の病気が一因だとは思う)、私が最初に買って読んだのはその名も『老人の生活リハビリ』であり、『老人の生活ケア』であり、『介護覚え書』だった。けっこういい値段のこの3冊を、私は線まで引いて読んでいたおぼえがある。このへんの本を読んで、3年か4年して、三好春樹の講演があるというのを社協で働いていた友人からおしえてもらって聞きにいき、そのいきおいで「ブリコラージュ」の定期購読もはじめ、10年ほどずっと買っていた。

新着リストにあった本は『生活リハビリ式記録のススメ』。何をどうススメてんのかなーと思い、ひょいと借りてくる。
「介護記録は「生活」を書く行為です」と、この本の冒頭にはある。
▼記録によって過去を振り返り、そこで得た関わり方をその先のケアに繋げていく…地道な取り組みですが、それが「生活」を支援する介護の本質です。(p.5)

いろんな現場のいろんな記録の話や具体例が紹介されている。その日の、その人のことをスタッフがしゃべり、一人がその話したままをノートに書き取っていくとか、誰でも自由にその日のできごとを入力できるように介護記録にパソコンを導入したとか、写真がばんばん貼ってあるとか、同じ用紙に全員が書き込むとか。

『We』170号で「生き難さを感じたら、宅老所を始めよう」の話を聞いた伊藤さんとこの「井戸端げんき」の話も出てきた。ここは交換日誌のスタイルで、その日の日誌当番が、ご家族からの書き込みに返事を書くとともに、自分の思いや身辺の出来事をたっぷり書く、それを全員で回し読みするのだそうだ。「個人的なやりとりを共有することで、僕らは一つの共同体になっているのです」と施設長の加藤さんがコメントしている。

記録をとおして、それぞれの人の人生がみえてくる。そこから一人ひとりの生活習慣やこだわりを大切にする介護ができるようになっていく。

なるほどなー、そうかもなーと思う箇所が多かったが、「プロの介護」とか「専門職」という言葉も時々出てきて、"プロで専門やからできる"こともあるかもしれへんけど、「プロにお任せ」しないと暮らしにくいとしたら、その生活はちょっと地べたから浮いてる感じがするなーとも思った。

(3/4了)
 
Comment
 
 






(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
 
Trackback
 
 
http://we23randoku.blog.fc2.com/tb.php/4262-ca232064
 
 
プロフィール
 
 

乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
    乱読ブログバナー
本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第39回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

amazonへリンク

 
 
最新記事
 
 
 
 
最新コメント
 
 
 
 
カテゴリ
 
 
 
 
Google検索
 
 


WWW検索
ブログ内検索
Google
 
 
本棚
 
 
 
 
リンク
 
 
 
 
カウンター
 
 
 
 
RSSリンク
 
 
 
 
月別アーカイブ