読んだり、書いたり、編んだり 

おばあさんの魂(酒井順子)

おばあさんの魂おばあさんの魂
(2011/10/05)
酒井順子

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小倉遊亀の表紙に『おばあさんの魂』というタイトルに引っかかって、久しぶりに酒井順子の本を借りてくる。

子供の頃から「妙に年寄りくさい」と言われていたという著者。ここで、ぱーーーーーーっと古い記憶が浮かんできて、(そういえば、学童保育の頃に私は「ふにゃふにゃばあさん」と言われてた気がするなあ)と思い出す。何がどう「ふにゃふにゃ」だったのか、記憶はぼんやり。

この本、著者の祖母・綾子さん(明治43年=1910年うまれ)の話を書いていくのかと思いきや、いろんなばあさんが出てくるのだった。例えば、がばいばあちゃんやいじわるばあさんの話。がばいばあちゃんの話には笑った。読んだことなかったけど、こんど読もう。

綾子さんは、三桁になるまで生きた。誕生日のケーキに「おばあちゃん」ではなく、「あやこさん」と書いてあるとよろこぶのだという、いとこの妻の話を聞いて、酒井順子はこう書く。
▼「おばあちゃんもまた人間」ということは、その生い立ちを聞いてきた中でわかってはきたけれど、祖母を目の前にするとやはり目の前にいる人は「おばあちゃん」でしかないのであり、彼女が「綾子」であることを忘れていた私。しかしやはり祖母は、常に「綾子」でありたかったのではないか、と。(pp.170-171)

私にとって「おばあちゃん」だった千代乃さん(1912年=大正1年生まれ)が死んでから、もう20年近くなる。千代乃さんがもし綾子さんのように長く生きていたら、ことしは生誕100年という年なのだ。

千代乃さんの子どもの頃の話や女学校時代の話、私にとっては祖父にあたる夫が早くに死んだあとの苦労話は、聞かせてもらってけっこうおぼえている。まだ私が小学生だった頃か、千代乃さんに「戦争のころの話」を書いた手紙をもらったこともある。その手紙をはじめ、祖母からもらった手紙はどこかにしまい込んであるはずなのだが、今どこにあるのか全然わからないのが口惜しい。

(3/1了)
 
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第43回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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