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ハリール・ジブラーンの詩(神谷美恵子)

ハリール・ジブラーンの詩ハリール・ジブラーンの詩
(2003/09)
神谷美恵子

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どこだかで、ハリール・ジブラーンの詩の一部を読んで、図書館にあるかなーと探すと、神谷美恵子が訳して、それぞれの詩について寄せた解説とともに編んだ文庫本がみつかった。

アラビア語ふうに呼ぶと、ハリール・ジブラーン、アメリカではカーリル・ギブランと発音している人が多いようだと書かれているが、図書館では「カリール・ジブラン」とか「カリール・ジブラーン」という名前でも本がある。

レバノンで1883年に生まれ、アメリカで1931年に亡くなった詩人。

収録されている詩のなかで、こころにのこった一つは、ごく若いころに書かれたらしいという「おお地球よ」。神谷訳はアラビア語からの重訳で、しかも全体の半分位にすぎないそうだ(だれか全部訳してる人はおるんかな…)。
その一節。

なんと寛容なものであることか、地球よ。
私たちはあなたから元素をひきぬき、
大砲や爆弾をつくるのに、あなたは
私たちの元素から百合やばらの花を育てる。
 (p.18)

「苦しみについて」も、読んでいて、いろんなことがこころにうずまく感じだった。

あなたの苦しみはあなたの心の中の
英知をとじこめている外皮[から]を破るもの。
果物の核[たね]が割れると中身が陽を浴びるように
あなたも苦しみを知らなくてはならない。
あなたの生命[いのち]に日々起る奇跡
その奇跡に驚きの心を抱きつづけられるならば
あなたの苦しみはよろこびと同じく
おどろくべきものに見えてくるだろう。
そしてあなたの心のいろいろな季節をそのまま
受け入れられるだろう。ちょうど野の上に
過ぎゆく各季節を受け入れてきたように。
あなたの悲しみの冬の日々をも
静かな心で眺められることだろう。
 (pp.67-68)

「子どもについて」「しゃべることについて」「死について」など、ジブラーンの詩とともに、神谷美恵子の鑑賞を書いた文章が、こころをしずかにさせてくれた。

手許に置きたいと思ったが、こないだ立ち寄った大きな書店では在庫切れ。またどこかで会うことがあればと思う。

(1/29了)
 
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第41回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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