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少女病(吉川トリコ)

少女病少女病
(2011/08/17)
吉川トリコ

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ユニバーサルミュージアムのシンポ、2日目は朝からみっちりみっちり日が暮れてしまうまで。朝は万博の自然文化園がまだ開いてない時間に、脇から入れてもらった。さまざまな発表があり、質疑があり、廊下にはあれこれの「さわって"みる"」資料が並び、どれもけっこうおもしろかった。ただ、さすがにくたびれた。

帰って晩ご飯を食べたあと、さらさらと吉川トリコの『少女病』を読む。「長女 都(みやこ)」にはじまり、「次女 司(つかさ)」「三女 紫(むらさき)」「母 織子(おるこ)」の各章からなる小説。

三姉妹か~と思って、たしか借りてきたのだった。吉川トリコは『C級フルーツパフェ』ほか、何冊か読んだことがあった。

冒頭の「少女病」チェックリストは私にはほとんどあてはまらなかったけど、「長女 都」の言動には、なんとも身につまされるところがあった。三姉妹の母・織子は現実離れした人のようで、ときに「私たち、四人姉妹なのよ」と好んで冗談に言う。50代の織子がやたら若く見えることもあり、実際の"母親的役割"を長女・都がこなしていることもあって、この「母」からは、娘たちを産んだ以上の母らしさは感じられない。けれど、娘たちを、どこかで思い通りにしたい「母」の存在感はあるのだ。

少女小説家の母・織子と、父の違う娘たち。やはりこれは、吉川トリコ流の"若草物語"なのだろうか。ペンネームだという母の名・織子は「オルコット」からきてるらしいし、三姉妹のキャラクターにもジョーやエイミーの雰囲気を感じるし。
「文芸あねもね」という電子書籍で、この『少女病』のスピンオフ作品が出ているらしい(そういえば、吉川トリコは、女による女のためのR-18文学賞をとった人だった)。

前に読んだ本、『「処女同盟」第三号』『グッモーエビアン!』も、また読んでみたくなった。

(10/30了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第43回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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