読んだり、書いたり、編んだり 

悪果(黒川博行)

悪果悪果
(2010/09/25)
黒川博行

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同居人の里で3日ほど避暑と休養。夜はさむいくらいだった。同居人の父上の本棚から、大阪の警察ネタを書いたこの小説を出してきて読んでみる。なかなかごっつい小説だったが、するすると読んでしまう。

黒川博行は、今年の上半期に、日経夕刊の「プロムナード」で週1度のコラムを書いていて、それで名前をおぼえた。よめはんとの会話のあれこれが書き込まれていて、毎回ぷっと笑えた。小説家、という肩書きだったので、どんな小説を書きはるんやろと思っていたのだ。

『悪果』は、大阪府警のマル暴担当の刑事・堀内が主人公。読んでいると、堀内は事件の情報を集めてるんか漏洩してるんか分からんようになるくらい、こまごまと貸しと借りを積みながら、小金を稼ぎ、酒を飲み、女を買い、事件を暴き、あるいは隠蔽する。「金」でそこまで人は動くんかなと思いもしたが、相当な取材をしているようで、この小説に書かれてるのは全くの絵空事でもないんやろなと思った。「極道よりも性根が腐っとる」という帯の文句も、嘘ではないんやろう。
堀内がいるのは今里署。架空の署だが、出てくる地名が妙に具体的で、かつ、ビミョウなもじりになっていたりして(西長堀が北長堀とか)、堀内や同僚たちが歩き回り、クルマで移動する場所は(これはあそこのことやなー)とそれなりに分かる。そこがおもしろかった。

大阪弁の会話も、日経のコラムでよめはんとの会話を書き込んでいたのと同じように、よくよく書き込んであって、そこもおもしろかった。

(8/19了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第43回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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