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人生の使い方(平 安寿子)

人生の使い方人生の使い方
(2010/10/14)
平 安寿子

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久しぶりにタイラアスコ本を再読して、最近の本は何があるかなと図書館の蔵書検索をして、わりとすぐ借りられそうだった去年の作を借りてくる。

男ってのは、なーんも考えてへんなーと亭主の洋介を見てつくづく思う轟佳織。定年後のことを、なんか考えてるんかと問うてみると、くだらんことでギャーギャー言うなとかなんとか言った挙げ句に、定年になってから考えたって遅くないやろ、プレッシャーかけんなと洋介は腹立たしそうに言うのだった。

夫婦の思惑はときにすれ違いながら、互いに互いの出方を探りつつ、自分と相手の間は日々近づいたり遠くなったり。佳織と洋介のそれぞれの側から一話ずつ重ねて成り立っていく小説は、体力気力の都合上そんなに一生懸命にもなられへん、ややくたびれ気味の中年の姿をばっちり書いていて、いつもながらオモロイ。そして、読んでる自分も似たような年格好になってきたよなアと思う。
佳織に、兄嫁の初美は、たとえばこう言うのだ。
「人生を楽しむって簡単に言うけどさ、わたし、介護疲れをなんとかしたくて始めたフラで、楽しいってこういうことなんだって初めてわかった。五十過ぎてからの発見よ。仕事も生き甲斐だけど、それだけじゃダメ。人生って、楽しまないと楽しくならないのよ」(p.22)

(8/17了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第43回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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