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三人暮らし(群ようこ)

三人暮らし三人暮らし
(2009/09/25)
群ようこ

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五十嵐さんの『三人暮らし』を読み、似たようなタイトルの群ようこの小説があったっけと図書館で探してみると、まったく同じタイトルだった。出た頃にはびっちり予約がついてたのが、もうガラガラだったので借りてきて読む。

高校の同級生だった二人と、その一人の職場の同僚と、20代半ばの女三人で一軒家を借りて住む「うちの大黒柱」から始まって、さまざまな「三人暮らし」が描かれる。

母と娘とその友達、戦後タイピストとして会社に就職していたときの同僚だった女三人、姉と妹とその娘、娘と母とその友達、母と二人の娘、キッチン用品メーカーの同期入社の女三人、等々。読んでいるときには思わなかったが、ぱらぱらと見直してみると、どの話も「女三人暮らし」の話だなあ。

収録の10篇のなかで「バラの香り」がよかった。
83歳、早口言葉みたいな名のミシマシマ、日々お参りにいくお薬師さんで出会ったカナザワタマエ(超高層マンションに住んでいるが、不安で具合がよくない)を、一週間でも十日でもお好きなだけどうぞと自宅へ連れ帰り、その数日後には、やはりお薬師さんで出会ったサクラ(身体をこわしてアルバイトを辞め、手持ちの金も尽きてしまい、施設育ちで頼れる身内もない)を、とりあえずうちにいらっしゃい、雨露はしのげるからと連れ帰り、ばあさん二人と若いサクラの三人暮らしがはじまる。

こんなところにも養護施設で育った子が出てきたりする(時代はちがうが、青葉学園物語のことを思う)。シマのようなおせっかいだけれど深入りしすぎないおばはん(ここはサクラの仮住まいなのだとちゃんと心得ている)がいて、血縁でも制度でもない三人暮らしがあったりするんやなあと思う。

(8/16了)
 
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Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第43回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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