読んだり、書いたり、編んだり 

板尾日記5(板尾創路)

板尾日記5板尾日記5
(2010/02/06)
板尾創路

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ふと思い出して、板尾日記を借りてくる。板尾日記の34は前に読んだ。5は2009年の日記。板尾にとってこの年は、娘のピッピが逝ってしまい、吉本の後輩・亀山房代が亡くなり、妻の実家で飼っていた犬のモモまでお別れになったという、悲しみの色が濃い年だった。

思い出が多すぎて、家に居るのが辛いから引っ越しをしようと決めたり、娘の物を知り合いの保育園に引き取ってもらったり、娘の不在と折り合おうとする日々は、喪の作業やなあと思いながら読む。
8月16日にピッピが帰って来なくなってからの日記は、読んでいてもちょっと辛い。すべてが娘にフォーカスされたからか、それまで「嫁」と出てきた板尾の妻は、このあと「ママ」と書かれている。

娘の死から一ヶ月ほどした日には、「日々が経つにつれて段々と日常に戻っていくのが寂しいのと、これでいいんだと思う気持ちの狭間でなんとも切ない」(9月24日、p.140)と書いている。

二ヶ月ほどした日には、娘が生前お世話になった幼児教室など何軒か挨拶してまわり、その話のなかで「俺の知らない所で沢山の人に可愛がられ、愛されていたんだな、と実感した一日だった」(10月13日、p.149)とある。

ドラマの撮影で、シャボン玉を吹きながら歌う場面があった日には、「最後に遊んでやったのが、二人でしたシャボン玉遊びだったのを思い出して胸が痛くなった」(12月21日、p.190)と書き、娘に会いたいと書いている。

だんだん日常に戻るのがさびしいという気持ちと、それでいいんやという気持ちと、うねうねとしながら、泣く日は減っていき、ふつうに戻っていく。その感じ、気持ちの狭間で切ない感じ、わかるなーと思う。

(7/14了)
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第41回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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