反貧困 「すべり台社会」からの脱出

反貧困 「すべり台社会」からの脱出
湯浅誠
\777
岩波新書
2008年
貧困に陥っても死なないように、生きられるように、そのために社会保障というセーフティネットがあるハズだが、何重かに張ってあるはずのネットはどれも同じあたりに穴ができていて、どこかのネットで引っかかって救われるハズが、落ちてしまえば真っ逆さまにすべり落ちてしまう、そういう状況になっているのだと著者は書く。
そのすべり台社会をどうにか変えていこうという話も書いてある。
今のままでいいんスよ、と言っていた人が、なぜ「今のままでいい」と言っていたのか。
湯浅さんのいう「“溜め”のなさ」「自分自身からの排除」とは、こういうことだろうと思う。
(8月22日読了)
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