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大絵巻展(I)

 これは行くぞとチェックしていた大絵巻展は今日から。開館時間をめざして、仕事に行くよりも早起きして、仕事に行くよりも早く家を出て、京博へ行く。ゲートの前には、ほどほどの行列。いざいざ。ロッカーへ荷物をいれて身軽になり、スコープを首からさげて、いざいざ。

 第一展示室ではべったり展示ケースに並んだ人がたくさんたくさんいたので、とりあえずすっとばして、第二展示室から見る。地獄草紙、餓鬼草紙、病草紙と、スゴイのが並んでる。病草紙の「霍乱」「息の臭い女」が笑える。
 紫式部日記絵巻では、むかーし切手になっていた場面が出ていた。
 とくにおもしろかったのは、信貴山縁起絵巻の「飛倉」まさに「倉が飛ぶ」という話と、十二支に加えてもらえなかった動物がタヌキを大将にして仇討ちを考えるという絵巻(そのことの次第は下巻で出てくるらしい)と、屁こき踊りでウケたという絵巻(それをマネしようとしてしくじった人の話が下巻にあるらしい)で、いずれもかなり笑える物件であった。
 いちばん最後に堀江物語絵巻というのがあって、岩佐又兵衛のやつだった。もう、画面のどこもかしこもみっちり描いたような絵。

 これはとにかく展示替えのあとにも来なければっ!と今から気合いが入る。

 ひさしぶりに京博の平常展示を見る。修理のすんだ大威徳明王坐像も見てみたかったし、全体をぐるっとまわる。大威徳明王坐像は、手が左右に3本ずつあった。こういう手が多いのは阿修羅や千手観音で見ているから、そう珍しくない。

 珍しかったのは、脚も左右に3本ずつあったこと。脚がたくさんある像…と思いおこしてみるが、そういうものを見た記憶がひっぱりだせない。だから、たぶんこういう脚がたくさんある像は初めて見るのだろう。
 顔もあちこちたくさんあって、それが全部目を剥いている(憤怒の顔というやつ)。あちこち向いて、全部目を剥いて、手も脚もようけあって、なんや忙しそうな感じもした。
 それにしても脚が3本ずつ、6本というのは、強い印象を受けた。ああいうのもあるのか。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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