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読んだり、書いたり、編んだり 

平台がおまちかね


平台がおまちかね
大崎梢
\1,575
東京創元社
2008年

『配達あかずきん』シリーズの大崎梢の本を、同僚さんから貸してもらった。
表紙は、『平台がおまちかね』という本を並べたイラストで、その本の帯には「編集以外の出版社の仕事、知っていますか?」と書いてある。

今回は、書店員ももちろん出てくるが、出版社の営業・井辻さんの話。とくに、書き下ろしの「ときめきのポップスター」で出てくる、ある書店の「ポプコン(=ポップコンテスト)」企画の話がおもしろい。

▽…フロアマネージャーの出したイベント案とはこういうものだった。
 もとが文庫フロアなので、対象はすべて文庫。
 文庫を出している出版社で、その店を担当している営業マンに参加資格がある。エントリーしたのち、自社本の中から一冊、他社本の中から一冊、プッシュする本をそれぞれ選び、各自でポップを制作。平台に並べ、売り上げ数を競うというものだ。
 ポイントとなるのは他社本の方で、自社本を並べてくれるのは参加の駄賃代わりらしい。数を競うのは他社本。それも、わざわざイベントを組むからには、“とっておきの一冊”“埋もれてしまった本の発掘”という付加価値をつけたいようで、現在ランク付けの高い本にはペナルティがつく。売り上げの低迷している本を選んだ方が俄然有利だ。
 みんなが忘れているような本を紹介し、優れたポップで販促効果を上げ、書店に活気をもたらし、売り上げに貢献する。その度合いの一番高かった営業マンがチャンピオンとなり、栄誉をたたえて翌月一ヶ月間、その人の所属する出版社の本で平台を埋め尽くす。それがいわば賞品のようなものだ。(pp.214-215)


それで各営業がポプコンのために選んだ“他社本”は

・忘れ雪
・青葉繁れる
・カレーライフ
・ライオンハート
・柳生非情剣
・母
・旅のラゴス
・サンタクロースのせいにしよう
・ななつのこ
・幻の特装本


読んだことがあるのは、『ななつのこ』だけである。『母』はずっと前からもっているが、読んでいない。読もうかな~


すげー楽しく読んだ。『配達あかずきん』シリーズもまた読もうかな~



*読んでいて気づいた誤字(私が読んだのは初版一刷り)

240頁10行目
 いくつか訊きてみたいことがあるんだ。
→    訊いて

253頁8行目
 まんべんなく指示を受け
→      支持

(2008年9月10日読了)
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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