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読んだり、書いたり、編んだり 

よく歩く(I)

 うとうとしながら日曜美術館をみる。ゲストが片岡鶴太郎だとわかった時点で同居人はパソコンでつけていたテレビを消してしまったが、私はふつーのテレビのほうをうつらうつらと眺める。「鬼は易しいが犬は難しい」とよく短冊に書いたらしい、松田正平という画家のはなし。宇部出身の画家だそうだ。ぼわーーっとした色づかいの絵だ。(え、これ油?)と思う。クレヨンだかクレパスでかいたみたいな絵やし。色づかいは気持ちがいい。本物をいちど見てみたい。
 
 鳥取ではレンタカーを乗り回し、大阪との往復も高速バスだったので、うおお歩きたいぞという意欲がわいてくる。同居人もウチでぐうたらしてビールばかり飲む生活だったというので、うっしゃー歩こうと、散歩に出る。玄関開けたら、肌寒い。さむさむ、と長袖を着て出る。
 第一目的地はとりあえず伊丹の蕎麦屋。むかし誰かに教えてもらった蕎麦屋だが、誰に教えてもろたのかまったくもって思い出せない。同居人がとつぜん「前の前の職場あたりの人とちゃう?」と言うが、思い出せん。北伊丹の駅を横切って、おおむね西へ向かって歩く。大山や美保関と違って、大きな道路沿いなので空気がいいとは言えんが、歩いていると気持ちがよい。しかし、雲が多い。風が強い。台風の影響か、雲のほんのわずかな切れ間から青空が見える。その青い位置が、だんだんとうつっていく。降るかもなと言いながら歩く。

 蕎麦屋まで1時間くらい歩いた。店の前の駐車場にはでっかいクルマ(軽とかコンパクトというのではなくて、でっかいクルマ)が並んでいた。ちょっと偉そうな感じの店。入り口に張り紙がしてあって、「五名以上おことわり」「中学生未満の子連れおことわり」とある。満席だというので表の椅子でしばらく待つ。戸が開いたときに、ええにおいがする。腹減ったぞ。
 中へ入ると、すべって転びそうなスリッパを出される。板敷きのテーブルに通される。同居人が鴨せいろを頼み、私は玄蕎麦とかいう殻ごと挽いたやつを頼む。
 洋楽らしきものがかかっている。店主がそういう趣味なのだろう。向こうのテーブルに、どう見ても小学生(しかも低学年)の子連れがいる。(あの子どもは何なんやろ?表の貼り紙は有名無実なのか?それともひじょうに小柄な中学生か?)とあれこれ考えてみるが、そのテーブルの人が出るときに子どもの顔を見ても、やはり小学生にしか見えないのだった(私は大学生になっても小学生に間違われたことがあるが、やはりあの子どもは小学生にしか見えんかった)。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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