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読んだり、書いたり、編んだり 

晴れのち曇りのち雨(II)

 それからコーヒーをいれて本を読む。長田弘の『読書からはじまる』にこんなところがあった。
▽書かれていないものを想像するちから、表されているものではないものを考えるちからを伝えることができるという本のちからに思いをこらすことなく、本を表現の道具やメディアの媒体にすぎないとしてしまうと、長い歴史をかけて、本がわたしたちのあいだに生みだし、もたらしてきているものが何か、見えなくなってしまいます。あるいは、そうした見えないものへの想像力に対して、およそ傲慢な人間になってしまいます。(19ページ)

 メディアの媒体?ちょっとよくわからん。
 このほかに、「子どもの本」について書いた章で、子どもの本の特徴として「年寄りが出てくる」ほか3点ほどあげてあったのが、おもしろかった。

 メディアの媒体ってのがよくわからんと思い、そういえば日垣隆もメディアについて、自分はこういう定義で使うというのを書いていたなと本を繰る。

▽普段なら、こんなふざけた報告書[入試問題に文章が使われた大学からの作品使用報告書]と入試問題など見ないのだが、今年は長女の大学入試の年でもあるので、とりあえず試しに一つだけ、私の『学問のヒント』(講談社現代新書)から一文を抜いた問題を解いてみることに。全部で一〇問もある。
 問一の漢字問題は楽々クリア。
 問二は、次のような問題だった。

 波線部aの意味としてもっとも適切なものを、それぞれ次の(1)~(5)の中から選びなさい。

 a メディア[波線あり]
   [選択肢](1)空間 (2)通信 (3)媒体 (4)映像 (5)機械

 ううむ。私が「メディア」という言葉を使う場合、通信(2)や映像(4)などを含む媒体(3)または空間(1)という意味に使っている。これはかなり厳格な定義である。同書にも、それは明記しておいた。が、その部分は出題の対象にはなっておらず、受験生は読むことはできない。仮に読んでいたら、この問題は解けないだろう。ということは、この出題者には国語能力が著しく欠けているか、それとも相当の悪意をもった男(たぶん男)だ。

 さて、常識的に考えて、メディアの意味として機械(5)でないことだけはわかる。(2)通信と(4)映像はこの場合「狭い」ので外してもいいのだろう。たぶんそうだ。とすれば、正解は(1)空間か(3)媒体である。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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