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読んだり、書いたり、編んだり 

晴れのち曇りのち雨(III)

 仕方がないので、入試用に転載された私の文章を読んでみる。大学入試における現国の選択問題を間違えないためには、いきなり先に「問」を読み、六割程度を外してから(この場合は(2)通信と(4)映像と(5)機械)、最後の二者択一時に出題の対象となっている文章の該当部分だけを読む、というのが正しい態度である(じゃなきゃ解けっこない。書いた本人がわからんのに)。

 《学者たちが「存在と時間」を巡って哲学するようになるのも、分単位の時計、電気、映画といった近代的aメディアが登場する前世紀末を待たねばならなかった。》

 しつこいが、書いた本人としては正確にいえば、ここでいう「メディア」は、やっぱり通信や映像などを含む媒体または空間、という意味に私は使っている。同書のなかで私は、むしろメディアを単に新聞やテレビという狭い使い方ではなく、媒体、ひいては空間として捉えることを提唱したのだ(問題文にその部分は出てこないが)。もちろん、肉声による会話も立派なメディアなのである。肉声は、空気の振動によって伝わる。したがって、メディア=媒体=空気という等号が成り立つのだ。

 ところで、こうして出題された私の文章を読むかぎり、ここでいう「メディア」の意味としては(2)通信と(4)映像は違うけれど、(5)機械でも悪くはない。いや、《時計、電気、映像》が例示されているのだから、(1)空間でも(3)媒体でも(5)機械でも私的には正解だ。

 おそらく出題者的には正解は(3)媒体だと思う。しかし、メディア=媒体っていうのが答えだったら、いくらなんでも問題として安直すぎないか。やはりこれでは「問」だけ先に読んで解答しちゃったほうが正答率はぐんと高まる。

 問三と問四は、さっぱりわからなかった。問五から問七は正解の察しはついたが、解き進むにつれて、私は出題者の悪意に吐き気を催した。いろいろな背景を複雑に交錯させながら書いたのに、《著者が念頭においていたと思われる背景を一つ》と著者の繊細(いつから繊細?)な感情を逆撫でし、私が一万二〇〇〇字もかけて書きつづった一章から二〇〇〇字分だけ抜き出してきて、しかもそれを《五〇字で要約しなさい》と恐ろしいことを平気でいう。五〇字で要約できるなら、私だって最初からそうしている。莫迦も休み休みいってもらいたい。(248-252ページ)

 昼頃から、Tkちゃんと「散歩にいくかあ?」とメールを交わしあうも、お互い昼寝に入ってしまって、起きたら降りそうな空。今日は散歩中止。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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