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職安へいく(I)

 今日は職安へ行くぞと思っていたところが、朝から雨である。昨晩からしとしとと降り続いていて、(朝から行くぞ)と思っていたものの、自転車で行くつもりなので、天気予報など見ながらとりあえず雨があがるのを待つ。

 昨日読んだ『健全な肉体に狂気は宿る』のなかの、キャリアってのはこじ開けるものではなくて、呼ばれるものだという話が印象に残る。これててウェーバーが言うてた「天職=神さんに呼ばれた仕事」って感じ?

▽内田 ぼくは「自己」という概念もそろそろ改鋳した方がいいと思っているんです。だって、「自己」って単体で存在するわけではなくて、人間たちを結びつける社会的なネットワークの中でどういう役割を演じるかということで事後的に決まってくるものなんですから。(中略)
 …健全な人というのは自分の世界が広がってゆく人、ということになりますよね。ネットワークが増殖して、体から触毛みたいなものが出てきて、それがいろんな人とつながっていって。そういうゆるやかな共同性の中で、まわりの人が自分をどんなふうなものとして受容しているか、自分に何を期待しているか、自分をどんなふうに必要としているか…という仕方で自己をとらえてゆくというのが一番確かな自己把持だと思うんです。
 就職活動をしている学生によく言うんですが、(中略)キャリア形成ということを「しまっているドアを自分の力でこじ開ける」ことだと思っている。でも実際は、ドアはあちらから開くものであって、こっちからは開けられない。あっちから「どうぞ」って呼ばれない限りは開かれない。そういうものなんです。
 そのへんのことが彼女たちにはわかってない。「キャリアって自分で形成するものじゃないんですか?」ってきょとんとしている。「君の能力や資質のうち、他人が必要とするものを提供し続けてゆくことが『キャリアパス』なんで、どれがキャリアになるかを君は自己決定することはできないんだよ」って言っても、意味がよくわからないみたいですね。
 「自分はこれがしたい」ということは、一生懸命言うんだけれど、「自分は他人のために何ができるのか?」という問い方は思いつかない。でも、「誰が自分の支援を必要としているか?」という問いを自分に向ける習慣のない人間は社会的にはほんとうは何の役にも立たないんです。(51-52ページ)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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